3月はWeb会議が非常に多かったのはお伝えしたとおりですが6月は3月より多い14回のWeb会議がありました。
他のお客さまはWeb会議でどのような相談をしているのかとても興味深いのではないでしょうか?
その中でも多かったのはやはりスプールと印刷関係です。
以前は単にプリンタ・セッションの数を減らして
直接印刷に変えたいというご要望でしたが
最近の傾向ではプリンタ依存の印刷の仕組みを
廃止してSpoolライターVer5.0でどんなプリンタにでも
印刷できるようにしたいというものです。
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AutoWebではモバイル運用とaXesからの移行の希望が目立つようになってきています。
それでは数多くのWeb会議の中から10例をご紹介致します。
(1) SpoolライターVer5.0だけだった
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あるお客さまはなぜSpoolライターVer5.0を選んで
お問合せいただいたのかと尋ねましたたところ
「いろいろ探してみたけどできるのは
SpoolライターVer5.0だけだった。」
という回答でした。
まさしくそのとおりで問題解決ができるのがSpoolライターVer5.0だけだったと
いう回答が圧倒的に多かったように見えます。特に直接印刷ができるのは
SpoolライターVer5.0でしかありません。
直接印刷ができます云々と言っている製品も
良く見れば
・IBM のLPRを使えば印刷できる
・Windowsサーバーを建てれば印刷できる
というものです。
IBM LPRではPDFの直接印刷はできませんし
Windowsサーバーを使うのは直接印刷とは言えません。
負荷がWindowsサーバーに集中して印刷が遅いと
評判は良くありません。
さらに良く調べてみると自社で印刷のためのプログラムを
備えている製品は全くありません。
LPRはもちろんIPP印刷できる製品はありません。
複合機に用紙や印刷方向の指定、両面印刷ができるのも
SpoolライターVer5.0だけです。
このちがいはSpoolライターVer5.0だけがLPRやIPPの
印刷ドライバーを備えているからです。
直接印刷とはプリンタとの通信プログラムが
必要なのですが他社には海外製品も含めて
通信プログラムを作る技術すらありません。
これではいつまでも印刷はできません。
だからSpoolライターVer5.0だけなのです。
(2) 複合機にも印刷できますか?
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このお客さまは印刷をこれから拡張したいというもので
特に社内にある様々な複合機をプリンタとして活用したいというものです。
その中でも用紙の方向や印刷トレイの指示、両面印刷も行いたいと
いう希望がありました。
他社製品も検討されたらしいのですが
希望する印刷用紙の指定などもIBM i側から指定できるとなると
SpoolライターVer5.0のIPP印刷しかないのですが
初めてのことなので「本当に複合機に印刷できますか?」と
何度も尋ねておられました。
㈱オフィスクアトロでは長年自社の複合機に印刷もしていますので
初めての方であれば無理もないと感じました。
(3) ハンディ・ターミナルをAutoWebで使いたい
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最近、キーエンスのハンディ・ターミナルで入力を希望するお客さまなのですが
ハンディ・ターミナル専用の5250エミュレータは一台当たりが高価にもかかわらず
いつものグリーン画面なので操作性にも乏しい。
社内に買っただけで使っていないaXesがあったので試してみたが
まるで動作しなかったようです。
そこでAutoWebであれば接続するだけでハンディ・ターミナルでも使えるということなので試してみたいというご要望です。
専用のサトーのラベル・プリンタに出力するための特殊な命令の出力はあるのですが
AutoWeb契約後の開発支援サービスを利用して開発したいというご希望でした。
このお客さまも試供版で動作を確認して直ちにご契約されました。
(4) モバイルでAutoWebを活用したい
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プリンタ・セッションの廃止を希望されるお客さまが多いのと同様に
AutoWebの活用で希望が多いのがモバイルの活用のご希望です。
特にバー・コードやQRコードの読み取りに活用したいという
ご希望が多いようです。
倉庫業または社内の倉庫をお持ちのお客さまではモバイル活用の希望が
本当に増えています。
㈱オフィスクアトロではタブレットによる読取りなどの実機デモを
Web会議でも行っていますのでぜひお問合せください。
SpoolライターVer5.0と併用すれば AirPrintで モバイル印刷もできます。
(5) 今すぐAutoWebを試してみたい
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このお客さまはモバイルでの動作を今すぐ試してみたいということで
ライセンス担当のご指導の元にAutoWebの基本動作の説明を済ませた直後に
そのまま試供版の導入をWeb会議のオンラインで行いました。
お客さまご自身でインストーラを使ってIPアドレスとパスワードを
入力するだけで簡単に導入は完了してそのままSETUPを済ませば
直ちにお使い頂くことができました。
弊社もお客さま環境のメニューなどを拝見してツリー・メニューにするための
アドバイスなどもさせて頂きました。
その間わずか15~6分です。
初めてでしたが見事にAutoWebでお客さまの環境はWebで表示され
早速いくつか操作されましたが機能キー表示なども最新の絵文字アイコンに
変わっていますのでお客さまも興味深々で感慨深げでした。
このように社内の業務画面が最新のデザインに変身すると誠に
感激する部分があります。
お客さまは早々にタブレットなどでも試してみたいということでした。
このお客さまは先ほどご契約を頂いたそうです。
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このように導入も含めてのWeb会議もアリかなと思ってしまいました。
(6) aXesから移行したい
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ご存知のようにaXesは特約店の勧めで導入はしたものの使えずに
放置しているお客さまが大半ですが中には何とか活用しようとして
ご苦労されているお客さまもおり、しかしそのようなお客さまからも
諦めてAutoWebへ移行したいというご希望が多いようです。
・aXesのJavaScript開発には工数がかかりすぎる
aXesではGUI機能を追加しようとすると自分でJavaScriptを追加しなければ
ならないケースが多いようです。
そのため開発も苦労してパフォーマンスも低下しています。
JavaScriptを使いたくないからWebフェーシングにしたはずなのに
aXesでJavaScriptが必要なのはおかしい。
なるほどそのとおりです。
最新のAutoGUIの洗練されたインターフェースをご覧になると
時代の差を感じてしまうようです。
aXesは10年以上前のままで何の進化もありませんがAutoWebは2.0など
次々と進化していますので差がつくばかりです。
AutoWebならDDS記述を追加するだけでほとどのGUIコントロールはできてしまいます。
しかもツリー・メニューや絵文字アイコンは今の時代の斬新なデザインで
エンド・ユーザーの良い評判も得られます。
・aXesの外字表示や画面罫線で苦労されています
あるIBMユーザーはaXesで外字を表示/入力しようとしていますが
aXesが外字に対応していないためMS-IEモードでWindows外字を
表示しておられました。
外字サポートはこのお客さまのご意見を踏まえて開発されました。
またaXesはXボタンで終了するとジョブが残ってしまうので
タイマーを希望されましたがAutoWebならタイマーなどなくても
Xボタンでジョブは同時に終了します。
aXesのXボタン問題は昔から有名で未だに何も改善されていません。
さらにaXesでは罫線表示ができないため独自の工夫で罫線を
再現するなど大変ご苦労されていました。
これらはすべて製品に原因があります。aXesで問題なく運用できているというおきゃま様は
残念ながら聞いたことがありません。
AutoWebで早く解決して欲しいものです。
(7) 拡大した大画面でも罫線を表示したい
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これはAutoWebユーザーのお客さまからのご要望で24*80の画面サイズを
AutoWebの5250ハンドラーで作成しているのだがこれにも画面罫線を表示したいのだが画面のコンパイルは成功しているのだが
完了メッセージがマニュアルとおりのものでないので
不安であるというものです。
aXesなど海外輸入製品では画面罫線はサポートされていません。
AutoWebは既存の画面罫線の表示はもちろんのこと5250ハンドラーで作成する大画面であっても画面罫線を引くことができます。
弊社で調査しましたところ拡張表示装置ファイル作成(CRTEXDSPF)は正常に機能して
正しい画面ファイル(DSPF)を生成しているもののお客さまの指摘どおり出力される
完了メッセージがマニュアルどおりではありませんでしたので
直ちにプログラムを修正の上PTFをお客さまに送付致しました。
※最近では5250ハンドラーによる大規模開発が多くのお客さまで併行して増えていますので5250ハンドラーに関わるご質問が多くなっています。
私たち開発側が想像する以上にお客さまのほうでは大規模な開発が数多く進んでいるようです。
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(8) 複写印刷を実現したい
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このお客さまは既存の4部複写の印刷業務をSpoolライターVer5.0のPDF変換と
スプール文字の除去(RMVSPLCHR)を使って非複写エリアも作りたいということでした。
しかし指定したスプール文字の除去(RMVSPLCHR)によるスプール文字の消去が
不定期に消去されているようで安定していないというご指摘でした。
弊社で調査したところ確かにお客さまのご指摘のとおり消去する文字の指定に
誤まりが見つかり直ちに修正の上PTFをお送りしました。
この問題はお客さまの質問メールに対して弊社よくわしくお聞きするために
Web会議をお願いしたような次第です。
ご質問の内容が確定していませんでしたが事前に調査検証を重ねておいて
お客さまのご質問に対応していましたのでわずかな時間で成功裡に
会議を終えることができました。
(9) スプールの満了日やSOSI除去を活かしたい
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このお客さまはSpoolライターVer5.0でDDSで印刷機能の拡張を行われていますが
SpoolライターVer5.0の拡張印刷装置ファイル作成(CRTEXPRTF)では
IBM のCRTPRTFコマンドに比べてスプールの満了日(EXPDATE)のパラメータが
ありませんでした。
このパラメータを使っているお客さまは少ないのですが
ある日定期的に満了日に達したスプールを 満了スプール・ファイルの削除(DLTEXPSPLF)で一斉に削除するというものです。
お客さまのご希望によってファイルの満了日(EXPDATE)とファイル満了までの日数(DAYS)パラメータを追加致しました。
また別のお客さまでもDBCS の SO/SI のスペース(IGCSOSI)を*NOにしても*YESで
印刷ファイル(PRTF)が作成されてしまうというバグ情報を頂きこれも正しく修正致しました。
...このように製品はソフトウェア製品である以上万全を期して出荷はしていますが
避けられないバグも発生する場合があります。
しかし多くのお客さまのご指摘を受けまして改善するよう努力して常にバック・ログのないよう
お客さまからのバグ情報は最優先で解決するようにしています。
(10) 大量のプリンタ・セッションを廃止したい
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最近弊社では「プリンタ・セッションの廃止」という名前の移行援助サービスを開始しましたがそれはこのお客さまの実状をお聞かせ頂いたからです。
Web会議でお伺いしたところプリンタ・セッションが何と480台以上あるということで今まで多くのお客さまにお伺いしてきた数とは比べ物になりません。
一台々プリンタ・セッションの代わりのLPR印刷装置を作り直していたのでは
日が暮れてしまいます。
そこで手っ取り早くオプションを打鍵するだけで直接変換に移行できる機能が必要ではないかとの発想で「プリンタ・セッションの廃止」を開発致しました。
弊社製品がお客さまに良く理解して頂けるという背景は元々お客さまのご希望や現状の解決を製品化とたものであるという理由だと思います。
弊社の独断で開発したものではなくお客さまご自身の希望を具現化しただけのように
思えます。
その部分で多くのお客さまの共感を得ているのではないかと思います。
■Web会議が製品を成長させています
これ以外にもまだまだ多くのお客さまとのWeb会議がありました。
おわかりのように多くのWeb会議でのお客さまの実状やご意見を受けてそれらが
直接製品に反映されています。
弊社の製品には数多くのオプションがありますがそれらは弊社が独断で
作り出したものではなくお客さまのご要望を反映した結果です。
お客さまの現状の問題点を受けて弊社の製品もよりよい方向へ改良されます。
またおわかりのように弊社製品も決して完璧でない部分もありお客さまのご指摘を
受けて改良改善を行っております。
その点も海外輸入製品と異なるのではないかと思います。
日本の多くのユーザー様のご意見を反映してきたからこそよりよく使いやすい製品に
成長できているものと考え育てて頂いているお客さまには感謝申し上げる次第です。
日本のIBMユーザーのお客さまとともに成長する日本の製品でありたいと願っています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Web会議のご要望があれば何なりとご相談ください。Web会議のお申し込みは今すぐこちらからどうぞ。
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