電子帳簿保存法への対応の第1弾としてPDF作成のBOOKマーク機能の強化を
行いましたのでご報告申し上げます。
先日の緊急告知でお知らせしました(2)SpoolライターVer5.0の機能強化の
ご報告です。
BookマークとはPDFの索引や目次となる左端に一覧として表示される見出しのことです。
今回はこのBookマークの機能を強化しています。
1. *PAGNBR ページ番号によるBookマーク指定
... ページ№をBookマークにする機能は従来通りです。
2. *PAGNBRページ番号指定のBookマーク指定
...これは従来からある機能でページ№をBookマークとします。
次のように見出しがPDFに追加されます。
2. *POS位置指定のBookマーク指定
...各ページの指定行+開始桁から指定の長さの文字列を取り出してBookマークとすることが
できます。
例えば各ページの5行目の2桁目から32バイトの長さで取引先名があれば
それをBOOKマークとして使用します。
PDFの左端には取引先名が一覧として並びますのでクリックして選択すれば
その取引先のページが開きます。
このようにとてもわかりやすいBOOKマークを構成することができます。
行番号 | 各ページの行番号の位置 | |
---|---|---|
文字の位置 | 桁番号 | |
長さ | 行・桁からこの長さの文字列を取り出します |
3. *KEY キー・ストリングによるBookマーク指定
... *KEYを選択した場合は*POSよりも柔軟に文字列を選択してBOOKマークと
することができます。
*KEYはKEY-STRINGとして指定した文字列をスプールの中から探して
見つかればその位置から指定したオフセット(=相対位置)から指定した長さ
の文字列を取り出します。
例えば「得意先」という文字列をKEY-STRINGとして指定してスプールの中
を探します。オカレンス(=出現回数)が1であればKEY-STRINGが最初に
見つかった位置です。オカレンス(=出現回数)が2であれば2回目に
見つかった位置を特定します。その位置からオフセット(=相対位置)の位置
から指定した長さの文字列を取り出してBOOKマークとします。
キー・ストリング | 検索する文字列 |
---|---|
オカレンス | キー・ストリングの出現回数 |
オフセット | 見つかったキー・ストリングからの取り出す 相対位置 |
長さ | BOOKマークとして取り出す長さ |
... *POS も *KEYの指定も次のような見出しを作ることができます。
※このように位置指定(*POS)とキー・ストリング(*KEY)の指定を複数個組み合わせることによって
PDFにBookマーク(=索引または見出し、しおり)を与えることによって
PDFを表示したときに情報の検索がわかりやすくなります。
取引先名をBookマークにすれば取引先別に検索したいときに大いに役に立ちます。
※このBookマークの決め方は実はPDFを検索するときの条件にも良く似ています。
国税が求める検索方法もある意味Bookマークの付与と同じ方法で
検索することができます。
PDFの検索に慣れて頂くためにもこのBookマークの付与を強化したような次第です。
後で追加のPDF検索オプションもまたこのBookマークの付与とおなじような操作で
検索が行えるようになります。
※PDFの検索方法もこのBookマークの指定によく似た方法での検索を予定していますのでBookマーク指定の強化を先にご紹介したような次第です。
※他社製品ではスプールをCSVファイルに分割しただけでそれを検索ツールに転送することによって電子帳票保存法に対応したと豪語している製品がありますがこれは全く的はずれであり根本的な解決となっていません。
さらにこの検索ツールは非常に複雑でお世辞にもやさしく使える製品ではありません。
スプールをCSVに変換するだけならユーザーヘでもCPYSPLFと簡単なRPGを組み合わせるだけで誰にでもできてしまいます。これはツールとは言えません。(SpoolライターVer5.0ではスプールをCSV出力する機能を無償で提供する予定です)
SpoolライターVer5.0はPDFそのものを直接検索するという根本からの問題解決を図ります。
他のツールへ責任を被せるような安易な解決方法は選択致しません。
㈱オフィスクアトロの責任ある解決を引き続きご覧ください。