3万円のプリンタでも印刷できるという
うれしいオプションの発表です。
SpoolライターVer5.0の製品HPにPDF日本語フォントの埋め込みの
実現機能の製品HPの追加オプションを公開致しました。
日本語フォントの埋め込みはこちらからご覧ください。
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時代はプリンタ・セッションを廃止してIBM iからの直接印刷へ
推移していますがそこでなくてはならないのが
この日本語フォントの埋め込みです。
■日本語フォントのないプリンタでは印刷できない
いくらLPRで直接印刷したいといってもプリンタにフォントが
搭載されていないと日本語を印刷することはできないのです。
しかしフォントも立派なライセンス・ソフトウェアですから
一台当たりに2万円~5万円のコストがかかります。
そこでプリンタ・メーカーは日本語フォントを搭載していない
プリンタで価格競争力をつけようとします。
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■Windows経由では問題なく印刷
Windows経由の印刷ではプリンタ・ドライバーによって
Windows搭載のフォントが使われますので
何の問題もなく日本語を印刷することができます。
しかしIBM iからの直接印刷となると
LPRは古典的なUNIXのコマンドですので
フォントを指定して印刷するような機能はありません。
■これは日本だけの問題
海外では英文などシングル・バイトのフォントさえあれば
十分なので直接印刷でも問題になることはありません。
これは漢字を使う日本だけに起こる問題です。
米国 IBMや海外ソフト会社やWindows系のソフト会社が
日本語フォントの埋め込みを開発することはありません。
オープン系では既にAdobeがフォントの埋め込みを
提供しているのであえて開発したとしても商品価値は
ないからです。
したがってIBMユーザーのあいだでは技術力のある
会社がフォントの埋め込みを実現するしか方法はありませんでした。
■実はIBM iにもフォントは搭載されています
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AFPのために実はIBM iにもフォントは搭載されています。
GO LICPGM 43.追加のフォント によってIFSの
/QIBM/ProdData/OS400/Fonts/TTFonts には
IBM提供のIBMゴシックとIBM明朝が導入済みですので
これを利用することができます。
MSゴシックやMS明朝を利用したいのであれば
/QIBM/UserData/OS400/Fonts/TTFonts
にユーザー・フォントとして導入することができます。
SpoolライターVer5.0ではこの場所に導入されたフォントを
指定できるようになっています。
( i5/OS Ver7.1以上では導入済みです )
ですからお好みのフォントを導入して印刷することができます。
■日本語フォントの埋め込み
Adobeでは日本語フォントの埋め込みの機能が提供されていますので
Windows上では日本語フォントを簡単に埋め込むことができますが
IBM i上で日本語フォントを埋め込む機能はIBMのユーティリティやAPIも
含めてそのような機能はこれまでありませんでした。
したがって㈱オフィスクアトロがお客さまのご要望に従って
新たに開発することに致しましたがこれは極めて難易度の高い開発となりました。
フォントを埋めこむ方法というのが特別にあるわけではなく
PDFの仕様に基づいてフォントを埋めこむ方法を独自に開発しなければ
ならないからです。
また最新のPDF仕様は有償で英文しかありません。
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▼㈱オフィスクアトロが開発原典とした資料のすべて
...下記の資料をすべて基盤としてフォント埋め込みの方法を独自に開発しました。
■ ISO 32000-2:2020 規格 PDF2.0仕様(有償)
ISO 32000-2:2020 Document management — Portable document format — Part 2: PDF 2.0
■ Adobe CMap とCIDフォントの仕様
埋め込むフォントの、文字コード変換テーブルの仕様
Adobe CMap and CIDFont Files Specification Ver1.0
■TrueType Reference
TrueTypeフォント(.ttf)の仕様
■OpenType Specification Ver 1.9
TrueType Collectionファイル(.ttc)の仕様
▼コード変換
コード変換も多くのPDFはShiftJISまでへの
変換で済みますが日本語フォントを作成するには
EBCDIC->UTF-8->UCS2またはUCS-8と2段階の変換が
必要なだけでなくUCS2への変換はみたこともないような
APIを駆使する必要があります。
▼仕様の実現
日本語フォントの埋め込みには20~30段階の
仕様をコーディングする必要がありました。
さらに全体に矛盾のないように構成しなければ
ならないという難易度の高い開発となりました。
AdobeリーダーやプリンタはPDFに少しでも問題があれば
動作致しません。隅から隅までの正確性が要求されます。
先の英文の資料を基盤にしてフォント追加の仕様をSEが独自にPPTで作成して
それを別のプログラマーが順次コーディグするという地道な作業を繰り返しました。
■価格も同時発表
追加オプションとしての価格も同時に公開致しました。
他社ではパッケージ製品であると公言しながらも
価格を公表していない例が多く見受けられますが
㈱オフィスクアトロの製品価格はすべて公表しています。
これはどのお客さまにも安心して公平にご購入して頂くためです。
SpoolライターVer5.0のご購入価格はこちらからご覧ください
※今回の日本語フォントの埋め込みは開発工数を反映したものではなく
お客さまのご事情を鑑みての価格としております。
※価格に関しましては申し訳ありませんがどのお客さまに限らず値引き交渉には
応じておりません。
■現在の開発進捗状況
基本的なフォントの埋め込みは成功して
Adobeリーダーによってフォントの埋め込みは正しく認識されるまでに
至りました。
XEROX,Canon のプリンターでは埋め込まれたフォントを使って
正しく日本語が印刷されるようになりました。
しかしプラザーのプリンタではまだエラーとなって正しく
印刷出力できていません。
今、しばらく慎重なテストが必要となりますので
お待ちくださいますようお願い申し上げます。
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■直接印刷もSpoolライターVer5.0がリード
調べてみると多くのプリンタではMSゴシックやMS明朝のような一般的な
フォントは導入されていません。
従って今、現在ではIBM iから直接印刷に使用可能なプリンタの種類は
限られてしまいます。
しかし日本語フォントの埋め込みが完成するとどんなプリンタにでも
どんなフォントででも印刷可能な体系が完成することになります。
クライアントとしてWindowsPCの台数は普及しましたが
フォントの埋め込みができないとプリンタの普及はありません。
時代はプリンタ・セッションの廃止から直接印刷の方向に向かっているのは
確かです。これほど適切なプリンタの身の回りにあふれているのです。
しかし本当の直接印刷を実現するには日本語フォントの埋め込みは
どうしても必要な機能であることがおわかり頂けたと思います。
日本語フォントの埋め込みは直接印刷にはなくてはならない
機能です。これが時代の方向です。
IBM iの直接印刷を今後リードしていくのはSpoolライターVer5.0だけです。
今やPDF化だけでなく直接印刷も実現できてこそ本当の電子帳票化ソリューションと
言えます。
SpoolライターVer5.0はIBM iだけの直接印刷です。
Windowsサーバー不要の本当の意味での直接印刷ができるのは
SpoolライターVer5.0だけです。
最高の技術をお求めならSpoolライターVer5.0をお選びください。
これ以上はありません。