新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
さて激動の2022年を終えてなお2023年も激動の年になるかと
予想される今年を予想してみたいと思います。
■世界情勢と経済状況は大きく変化
昨年末の中国のゼロコロナ政策の放棄で
中国の感染拡大はさらに爆発的に増加し
外国渡航を許容したことで日本も
新型コロナの再拡大で未曾有の感染がまた
始まりそうです。
一方これで台湾侵攻が収まったわけではなく
中国の経済疲弊が進むと逆に侵攻の可能性は
高まります。
ウクライナ情勢も予断を許さずロシアの
国が無くなるまで続くでしょう。
クーデターが起こらない限り最後まで続きます。
ドイツ軍、英国軍に日本も防衛費を大幅に増額
して戦争の時代に突入しました。
台湾も戦争準備を繰り返していますし
2023年には台湾の一部侵攻かも知れません。
昨年3月に米国FRBはゼロ金利政策をやめて
金利引き上げに転じましたがインフレは
止まりません。日本は金融緩和が景気回復に
繋がるといつまでも信じていることによって
ますます円高は止まらずそのため
輸入製品、材料高で国内物価の高騰は
止まりません。
世界は今、一発触発の戦争の時代に
突入したように思えます。
■経済界の再編
ネット通販の普及によって衣服や家電も通販を利用し
アパレル小売店舗や大型家電店の閉鎖が進みます。
大型郊外レストランも宅配サービスの影響を受けて
閉鎖になる店舗が出てきています。
運輸業も原油高を価格転嫁できずに打撃を受けます。
倒産企業の報告を見ていますと8割は中小の運輸業の倒産です。
このように特定の産業の閉鎖や縮小によって
解雇が進みますがITによる人手不足の補充を賄う産業は
堅調ですが人材は急に育ちません。
結果的に
・人手不足と失業者の同時進行
が進むという経済構造の急激な変化による過渡期になります。
■IT業界でも再編
ホーム・ページの普及は多くのWebデザイナーを生み出しましたが
SNSの普及で個人商店でもHPを作る需要は大幅に減りました。
IBM i業界はRPGプログラマーの高年齢化と人手不足になっています。
既存のプログラムを簡単に解析して保守できるようにする
ツールの発明が待ち望まれるところです。
IBM iソリューション業界でも当然、高品質、高機能な製品のみが残り
粗悪な製品は自然淘汰される時代になります。
輸入品に頼っていた時代は終わり高機能・高品質なソリューションだけが
生き残っていくでしょう。
■IBM iもクラウド化が進む
輸入製品高はIBM PowerSystemも例外ではなく
4半期毎に50%以上の値上げと異常な高騰をしています。
幸いこれを機に国内のIBM iクラウド・サービス会社のよる
クラウドの提供が現れ始めて急速にクラウド利用が
進むことに円安が拍車をかけています。
IBM iのクラウド化が始まる年になりそうです。
■ 電子帳簿保存法改正でPDFの差別化が始まる
2022年施行の電子帳簿保存法改正は今年に入って徐々に
必要性が認識し始めてこれまで単にPDF化できれば良かっただけのものから
・PDF直接検索機能
・タイムスタンプ機能
を備えた高機能・高品質なPDF化が求められるようになります。
電子帳簿保存法改正をきっかけにPDF化製品の差別化が始まる年になります。
問合せがもう増えています。
■ HTTP/2.0の普及
ソリューション界での一番の変化はHTTP/2.0の実用化です。
Webの通信手順はHTTP/1.1というプロトコルで20年以上稼動していましたが
2015年に発表されたHTTP/2.0に移行することがAutoWebでは既に決定しています。
HTTP/2.0とはどのようなものか身近に知るのは例えばFaceBookもそのひとつです。
・パフォーマンスの向上
...複数の要求を同時に処理することからパフォーマンスが向上します。
・サーバー・プッシュ
...サーバーからクライアント(ブラウザ)に向けてデータを送ることに
よってブラウザを起動していなくてもメッセージやデータを送信することが
できるようになります。
・通信の保持
...従来のHTTP/1.1ではコンテンツを送信すると同時に通信は切断されていましたが
通信を保持することができ5250エミュレータの動作を完全に再現することができます。
・リッチなWebエミュレータ操作へ
...5250エミュレータの再現を超えてWeb上での様々なリッチな画面操作性が飛躍的に
向上します。もはや5250とは別世界のユーザビリティをエンド・ユーザーに提供します。
...HTTP/2.0は世界中で半数近くのWebアプリケーションが採用しています。
AutoWebでもHTTP/2.0に移行して高機能な製品にリリース・アップを計画しています。
...ご覧になってきたようにITの世界でも高品質・高機能なものだけが選定されて
ソリューションの選定・差別化が始まる年になります。
これまではWeb化には工数やお金がかかる時代でしたがよりよい製品が生まれて
企業の競争力は短時間で大幅にアップできるようになっていきます。
本当の意味での熾烈な競争が始まる年になりそうです。
2023年は世界情勢、経済状況、IT業界再編と混迷と激動の年になりそうです。
社員一同、緊張感を持ってこの混迷に立ち向かいたいと存じます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
2023年元旦
社員一同