IBM i OS Ver7.4 は
2019/6/21 より出荷を開始致しました。
㈱オフィスクアトロでは既に Ver7.4 の導入を前提とした LPAR区画を用意しており
Ver7.4 の新規導入を手配しております。
これは弊社製品の動作確認を実地で行い、お客様に安心して
製品をご使用して頂くための措置です。
それでは Ver7.4 の新機能や変更点の中から、いくつかをわかりやすくご紹介致します。
- IBM Db2 Mirror for i
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「ミラー」 (mirror) とは鏡のことですが、ミラーリングとはデータを
2つ同時並行して HDD に記録することです。
これによってひとつの HDD に損傷があっても、もう片方からデータを
読み出すことができます。
多くの IBMユーザーでは既に HDD のミラーリングを採用しているはずですが
これは IBM の製品であり、複数の IBM i がデータ・ベースを同時共有する技術です。
銀行や大手法人でのミッション・クリティカルな環境維持のための
ソフトウェア製品であり、これが今回の 7.4 の目玉となります。
- R言語の搭載
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R (アール) 言語とはオープンソース・フリーソフトウェアの
データ解析・統計プログラミングに最適な、統計解析向けの開発実行環境です。
ニュージーランドのオークランド大学によって開発された開発言語で
拡張子は .r です。
先の Node.js とともに IBM i は UNIX や Linux互換の QShell 環境があることで
このようなオープン言語の導入が可能になっているようです。
( Node.js とは London IBM が開発したサーバー上で動作する JavaScript です。)
REST API による DB2/400 SQL アクセス
REST API とは IBM Watson でも使われている API の一種ですが
TCP/IP での HTTP要求文によって様々な機能を提供することです。
ここでは インターネット環境から SQL文を HTTPプロトコルに
織り込んで DB2/400 のアクセスすることを意味しています。
実用的には ODBCドライバーを使わなくても URL による DB2/400 の
アクセスが可能になったということです。
例えば JavaScript によって動的に IBM i のデータ・ベースを
取得することができるようになります。
新しい HDD
NVMeドライブのサポートを予定。
RPG の拡張は動的な多次元配列の使用が
可能になりました。
DIM(*VAR:n)
DIM(*AUTO:n)
%ELEM
これらの詳細は as400-net.com で発表を予定しています。
デジタル証明書マネージャー (DCM) API の追加
デジタル証明書マネージャー (DCM) の登録はこれまで
ブラウザ・ベースで行っていましたが API を使って登録も可能になりました。
-- ㈱オフィスクアトロでは Ver7.4 の導入を急ぎ進めております。