- お客様のプリンター・セッションを全面的に廃止致します -
IBM i のオープン化を進めている㈱オフィスクアトロでは
IBM i の印刷スプールを直接、Windowsのプリンターに印刷出力することに成功致しました。
これは過去、弊社が社内で蓄積されてきた技術の上にさらに
IBM i と Microsoft の公開されている多くの仕様を徹底的に解析・分析し
実験と検証を地道に長期間重ねて弊社が独自に開発した結果です。
Windows10問題と Java有償化問題でプリンター・セッションの廃止を希望される
お客様にとりまして大変有益なニュースとなります。
- TELNET (プリンター・セッション) によって IBM i から印刷スプールを受け取ります。
- IBM i の SCS印刷ストリームを Microsoft の MS-EMF (= Enhanced Meta File)
(拡張メタ・ファイル) というWindowsのスプール形式に変換します。 - Windowsの共有サーバーに SMBプロトコルによって MS-EMF を送信します。
- Windowsの共有サーバーは拡張メタ・ファイルを Windows のプリンター・ドライバーを
使って印刷します。
このように Windows から見れば IBM i も他の Windows からの単なる共有印刷と
同じものと見なされます。
これが IBM i のオープン化です。
つまりこれまで Windowsクライアントに導入されていた iAccess やクライアント・アクセスの
プリンター・セッションを完全に廃止して同じ印刷機能をこの新機能に
置き換えることが出来ます。
これによって Windows10問題 や Java有償化問題から解放されることが出来ます。
TELNETプリンター・セッションを理解し、IBM i の SCS印刷ストリームを理解して
Microsoftの印刷スプール (拡張メタ・ファイル : MS-EMF) 型式を理解して
さらに Microsoft の共有サーバーのプロトコル (SMB : Server Message Block) を
十分に理解しなければ IBM i の印刷を Windowsプリンターで印刷することは
できません。
これは世界初の快挙であり、日本だからこそ成し得た技術です。
海外輸入製品ではとても真似できない高度な技術の大成なのです。
- IBM i 側の TELNET印刷セッション記述をそのまま利用できます。
- Windows PC には何も導入する必要はありません。
- Windowsのリリース・アップに左右されることは無くなりますし
Java有償化問題から解放されて Java とは無縁になります。 - 将来的に Windows対応デバイスはすべて IBM i からも
利用可能になります。 - もちろん 5577系ドット・インパクト・プリンターは一切必要なくなり
廃止することが出来ます。
IBM i のプリンターはすべて複合機を始めとする安価なプリンターで
賄えることになります。 - 用紙サイズ、フォント種類、トレイ、印刷方向などを自由に指定でき
印刷プレビューも可能になります。 - Windows の GDI (= Graphical Device Interface) による印刷なので
画像やカラー印刷、写真印刷など IBM i の印刷機能を
大幅に拡張することが出来ます。 (将来の機能拡張) - IBM i から Windowsプリンターへの直接印刷は、世界でも初めての例で
あり、日本の高度な技術の結晶です。
海外の輸入製品では到底成し得ません。
もちろん他の国産製品でもありません。 - 来年 (2020年) 1月には Windows7 は出荷停止となり
Windows10 だけになります。
いよいよ Windows10問題と Java有償化問題が間近に迫ってきており
問題解決が急がれます。
お客様へ
来年 (2020年1月14日) には Windows7 / 8.1 の Microsoft のサポートは終了致します。
以降は Windows10 のみがサポートの対象となりますが
IBM ACS (= Access Client Solutions) は Java製品であるため
1台の Windows PCに対して月 4800円の JDK使用料金が発生致します。
支払いのないまま使い続けていると莫大は請求金額が後日、発生する恐れがあります。
(例えば、社内に100台のWindows があるとすると、年間に 500万円以上の
お支払いが必要となります)
IBM はフリーの JDK を導入するように案内していますが
IBM の直接的な責任ではない以上、あまり強くは推薦していません。
しかし、放置しておくと莫大な請求をされるのは、ほかならぬお客様自身です。
最近でも密告により、数千万円以上の高額な請求をされるというケースが
発生しており、かといって 1台あたり毎月 4800円の使用料はあまりにも高額すぎます。
コンプライアンス (法令順守) が第一義となった現在では
Javaの無断使用を放置しておくと企業は大きな対価を支払うことになり
情報システム部門の責任は重大なものとなってしまいます。
このため㈱オフィスクアトロでは、Java を使わずに IBM i だけで
5250エミュレータに替わって、表示から印刷までを可能とするソリューションの
開発を急務として急ぎ進めて参りました。
今回の IBM i から Windowsプリンター・ドライバーへの印刷技術は AutoWeb に続く
最後に残った印刷の問題を解決致します。
㈱オフィスクアトロはこの技術の製品化を急ぎお客様の問題を解決して
コスト・パフォーマンスに貢献いたします。