既にお知らせ致していました外字サポートすなわちWebフォントの生成(=CRTWEBFNT: Create Web Font)が完成致しましたのでご報告申し上げます。
■ 人名や特殊な単位の表示には外字は必須です
▼これはSpoolライターVer5.0がWebフォントによって表示したIBM iの外字です
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業界によってどうしても必要となる外字はあります。
人名や特殊な単位などがそうです。
顧客名簿や単位を扱う場合には避けられません。
Web化の時代にあって外字サポートも忘れてはならない重要な要素の
ひとつです。
▼これはAutoWebでWebフォントによって表示した外字です
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▼ご覧のようにIMEで外字入力も可能になりました
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■ MS-IE のサポートは昨年2022年6月に終了しています
IBM 外字をWindowsにダウンロードして外字を表示できるのは
MS-IE(=Internet Explorer)だけでしたがそのMS-IEのMicrosoftサポートも
昨年2022年6月に既に終了していてMicrosoftによるセキュリティ保護は
もうありません。
したがってWindows外字に依存することはもはやできません。
Windows外字はMicrosoftしか扱うことができないのです。
■ Webフォントの生成(CRTWEBFNT)
そこでW3Cというインターネット標準規格団体は
Webフォント(WOFF=Web Open Font Format 1.0)というフォントの世界標準規格を
作りWebサーバーにWebフォントを配置して外字を公開する仕組みを提唱しました。
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そこで㈱オフィスクアトロでもWebフォントの生成(CRTWEBFNT)を開発して
IBM外字を直接Webフォント(=WOFF:Web Open Font Farmat/1.0)に変換する
プログラムを開発致しました。
Webフォントの構造はTrueTypeフォントに非常に良く似ており
ヘッダー部分が異なるだけです。
しかし作るとなるとTrueTypeフォン自体はAPPLEが開発した莫大な構造であり
やさしくはありません。
しかし㈱オフィスアトロでは日本語フォントの埋め込みでTrueTypeフォントの
生成を経験していました。
そこで比較的短期間のうちにWebフォントの作成にも成功したのです。
この結果、現在の主要なブラウザのすべてで外字の表示/入力を行うことが
できるようになりました。
主要なブラウザはすべてWebフォントに対応しておりWindows外字を使わなくても
外字を表示できるようになっています。
■ 最初だけWebフォントに変換してください
最初だけIBM iのQIGC2424またはQIGC3232からWebフォントへ変換を
行ってください。
以降、外字が増えればまたWebフォントの生成(CRTWEBFNT)を実行して頂ければ
Webフォントは上書きされます。
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■ Windowsへダウンロードの必要はありません
5250エミュレータでは外字を表示するにはIBM外字をWindowsにダウンロード
しなければなりませんがWebフォントであればダウンロードの必要はありません。
エンド・ユーザーへ新しい外字を通知する必要もありません。
■ 全製品共通です
今回、生成したWebフォントは㈱オフィスクアトロの全製品共通でお使い頂けます。
Webフォントは
/QIBM/UserData/OS400/Fonts/TTFonts/WEBFONT.WOFF
として生成されます。このフォルダーはIBMがユーザーのために用意したフォントを
保管するためのエリアです。
■ブラウザの対応状況
主要なブラウザでは次のとおりWebフォントに対応済みです
Google Chrome 6~
Microsoft Edge 12~
Mozilla Firefox 3.5~
Internet Explorer 9~
Opera 11.1~
Safari 5.1~
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■ Webフォントの外字サポートは㈱オフィスクアトロだけです
Web化製品および電子帳票化ソリューションでもWebフォントによる
外字サポートがあるのは㈱オフィスクアトロ製品だけです。
日本のWeb化で外字抜きでは済まされません。
外字入力ができないのではとWeb化を躊躇していたお客さまにも
これで自信を持ってお勧めすることができるようになりました。
外字サポートのある㈱オフィスクアトロの製品をお選びください。
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■ くわしくは技術ショート・セミナーで
Webフォントの生成(=CRTWEBFNT)および外字のWeb化の実演デモを
第48回技術ショート・セミナー(2023年8月3日(木))で行う予定です。
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