拡張HTMLとはいくつかのIBM iユーティリティーを別のブラウザの新しいタブで
最大化して表示する機能のことです。
ライブラリー ASNET.SYS にはいくつかのIBM iユーティリティと同じ名前の
コマンドが収められていますので、これが実行されると別の新しいタブとして
ブラウザに結果が表示されます。
拡張HTMLの動作原理
拡張HTMLとはいくつかの良く使われる代表的なIBMユーティリティ・コマンドが
ライブラリー: ASNET.SYSに保管されておりこれらを起動すると
ブラウザに元のIBMユーティリティと同じ機能として拡張されて最大化された
HTML画面として実行されるというものです。
拡張HTMLのIBM iコマンド
次のコマンドがライブラリー: ASNET.SYSに保管されています。
- WRKOUTQ:
- 出力待ち行列処理
- WRKACTJOB:
- 活動ジョブの処理
- WRKWTR:
- すべての印刷装置の処理
- WRKSYSSTS:
- システム状況の処理
- WRKDEVD:
- 装置記述の処理
- WRKCFGSTS:
- 構成状況処理
- WRKJOB:
- ジョブ処理
- STRPDM:
- PDM開始
- WRKLIBPDM:
- PDM 使用のライブラリーの処理
- WRKOBJPDM:
- PDM 使用のオブジェクトの処理
- WRKMBRPDM:
- PDM 使用のメンバーの処理
- RUNQRY:
- QUERY 実行
- DSPSPLF:
- スプールの表示
拡張HTMLの例
RUNQRYの実行結果
印刷スプールの表示(DSPSPLF)
拡張HTMLを使うには
ライブラリー ASNET.SYSの復元
拡張HTMLのライブラリー ASNET.SYSはライブラリーASNET.COMの保管ファイル
ASNETSYS という名前で保管されていますので次の手順で復元してください。
RSTLIB SAVLIB(ASNET.SYS) DEV(*SAVF) SAVF(ASNET.COM/ASNETSYS) MBROPT(*ALL) ALWOBJDIF(*ALL) RSTLIB(ASNET.SYS)
拡張HTMLの機能を実際に使うには
次の(1)または(2)のいずれかの方法によって実行してください。
- (1)明示的にライブラリー名を指定して実行する。
ユーザーCLP内で ASNET.SYS/WRKOUTQ OUTQ(QPRINT) のように
ライブラリー ASNET.SYSを明示的に指定して実行するようにする。 - (2)システム・ライブラリー・リストの先頭にライブラリー ASNET.SYSをセットする。
CHGSYSLIBL LIB(ASNET.SYS) OPTION(*ADD)
によってライブラリー ASNET.SYSをシステム・ライブラリー・リストの先頭に
配置します。
このコマンドの実行をユーザー・プロフィールの初期プログラムの中に配置すると
そのユーザーでログインすればすべて有効になります。
このコマンドによるライブラリー・リストの変更は実行したジョブにおいてのみ
有効です。ライブラリー・リスト表示 システム : S652EA92 オプションを入力して,実行キーを押してください。 5= ライブラリー中のオブジェクトの表示 OPT ライブラリー タイプ ASP 装置 テキスト ASNET.SYS SYS AS/400 SYSTEM LIBRARY QSYS SYS システム・ライブラリー QSYS2 SYS CPI のシステム・ライブラリー QHLPSYS SYS QUSRSYS SYS System Library for Users QTRFIL USR QTROBJ USR QTRSRC USR QTEMP USR QGPL USR GENERAL PURPOSE LIBRARY :
他のジョブには影響を与えることはありません。
ジョブを終了するとシステム・ライブラリー・リストは元のライブラリー・リストに
戻ります。IBM iのコマンドはライブラリーQSYSに保管されていますので
このシステム・ライブラリー・リストの状態で例えばコマンド: WRKOUTQを実行すると
ライブラリー・リストの先頭にあるASNET.SYS内のコマンド: WRKOUTQが実行されます。
この [F5=活動ジョブ] [F13=出力待ち行列] は拡張HTMLを起動している。