スプリット・ウィンドウ

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スプリット・ウィンドウとは適用業務の画面を複数個に分割して表示する
ウインドウ形式のことです。

【 スプリット・ウィンドウの例 】

・この例ではひとつのペインが上下に分割されて表示されています。

スプリット・ウィンドウが必要な理由

5250 エミュレータでは複数セッションを起動してある画面を参照しながら
別の画面で入力操作などを行う、というエンド・ユーザーによる操作上の
工夫がなされていました。
ところが Web フェーシングで Web 化されてしまうと多くの Web フェーシング・ツールは
複数セッションをサポートしていませんので( aXes, IBM HATS など)
複数のセッションを起動させることができなくなりました。
AutoWeb なら複数セッションの起動も可能になりますが
現在のブラウザは多くがタブ・ブラウザであるため複数のセッションを起動できたとしても
タブの切替えが必要であり、同時に複数のセッションの画面を見ることはできません。
参照のためにブラウザのタブをいちいち切り替えるのはエンド・ユーザーにとってストレスとなります。

これを解決するのが「スプリット・ウィンドウ」です。
スプリット・ウィンドウであれば複数のセッションを同時に見ることができます。
ストレスなく複数の画面を一度に参照することができて
業務を円滑なものにすることができます。

操作によるスプリット・ウィンドウの表示

スプリット・ウィンドウを表示する方法は簡単です。

ツリー・メニュー表示である適用業務をオープンしたままで
続けて別の適用業務をツリー・メニューの中から選択すれば
後で選択した業務画面と先に選択されていた業務画面は
スプリット・ウィンドウとして分割されて表示されます。

スプリット・ウィンドウを表示するための条件

スプリット・ウィンドウでは後からオープンした適用業務は先のジョブとは異なる
新しいジョブとして起動します。
ユーザー・プロフィールも同じジョブですが装置名は派生した名前であり、異なります。

ユーザー名

同じユーザー名でのジョブが自動的に派生されて実行されます。
装置セッション限界 ( LMTDEVSSN ) が指定されているユーザーで
次にユーザー環境を派生させるとこの条件をオーバーするユーザー・プロフィールでは
スプリット・ウィンドウを生成させることはできません。

...この装置セッション限界 ( LMTDEVSSN ) とはこのユーザー名でサイン・オンできる
最大セッション数を意味します。
例えば非常に機密保護に厳しい法人では QSECOFR や通常のエンド・ユーザーもひとつしか
サイン・オンできないように LMTDEVSSN の値が 1 に限定されている場合があります。
この場合は新たにスプリット・ウィンドウを生成させることはできません。

装置名

先のジョブの装置名に対して派生する装置名が選択されます。
派生装置名とは先のジョブの装置名に + S01, S02, ... のように
Sxx (xxは連続番号)を付加してできる装置名です。
この装置名も既に存在している必要があります。
先のジョブの装置名が QPADEVxxxx 形式の自動生成の装置名であれば

システム値:

自動構成装置 (QAUTOCFG) が 1

仮想装置の自動構成 (QAUTOVRT) が *NOMAX かまたは十分大きな値

である必要があります。

つまりスプリット・ウィンドウを表示するための条件とは
1. 複数のユーザー名のジョブ使用が可能であること
2. 派生装置名が使用可能であること、または装置の自動構成が可能であること

の二つの条件を両方とも満たしている必要があります。

その他のスプリット・ウィンドウ

操作によるスプリット・ウィンドウを表示する以外にも情報システム部門によって
あらかじめスプリット・ウィンドウとして表示されるように
適用業務に組み込んでおくことが可能です。

エンド・ユーザーの方はご希望があれば御社の情報システム開発部門とご相談ください。