AutoWeb は、単なるWebFacing に留まらず多くのカスタマイズによる機能拡張が可能です。
AutoWeb による機能拡張は、従来の WebFacing のイメージを一変します。
最少の知識と労力でユーザビリティに富む最新のビジュアルなインターフェースに仕上げることが可能となります。
その中でも、DDSソースにわずかな手を加えて DSPF を再作成するだけで多くの機能拡張を簡単に行うことが
できます。
(※ DSPF は CRTDSPF LVLCHK(*NO) で再作成すれば RPG や COBOL の再コンパイルは必要ありません。)
5250 GUIコントロール
IBM DDSマニュアル(IBM i データ記述仕様書)でサポートされている下記の GUIコントロール
- ラジオ・ボタン
- 押しボタン
- チェック・ボックス
- スクロール・バー
- 静的コンボボックス
HTMLキーワード
IBM DDSマニュアル(IBM i データ記述仕様書)では GUIコントロールをサポートする
表示装置により任意の HTMLキーワードを 5250ストリームに埋め込むことができます。
例えば、画像ファイルやリンクなど HTMLタグであれば制限はありません。
※ HTMLキーワードをサポートしている製品は多くありません。
例えば、 HATS は IBM の製品ですが HTMLキーワードをサポートしていません。
HTML5
AutoWeb は HTML5 の豊かな機能を既にいくつか搭載しており、意識しなくても
HTML5 の機能を享受することができます。
カレンダー・コントロール
8桁数値の日付編集コード(W)を DDS で指定しておけばカレンダー・コントロールを利用することが
できます。
郵便番号の検索
DDS で郵便番号(*ZIPCODE)と住所(*ADDR1, *ADDR2)を TEXT として指定しておけば
郵便番号の検索機能を利用することができます。
ストアド・プロシージャー
5250画面を大幅に機能拡張するのがストアド・プロシージャーによるデータ検索機能です。
DDS のフィールドに参照フィールド(REFFLD)を定義しておくと動的なコンボボックスや
ポップアップ・ウィンドウによる検索機能が自動的に追加されます。
※ストアド・プロシージャーはほとんど必要ありません。
動的コンボボックス
参照フィールドとして定義されているデータを動的にコンボボックスとして表示することができます。
ポップアップ・ウィンドウ
参照フィールドとして定義されているデータを動的にポップアップ・ウィンドウとして表示することが
できます。
これらのストアド・プロシージャーによる検索は
- 指定なし(省略値のストアド・プロシージャー)
- SQL文を指定するストアド・プロシージャー
- RPG、COBOL や C言語によるファイル読取り
- QUERY によるストアド・プロシージャー
などの方法から自由に選ぶことができます。
SFL レコードのチェックBOX
IBM は DDS ソースで SFL レコード上に表示するチェックBOX を
次のように定義しています。
SFLCHCCTL キー・ワードの非表示ファイルを SFL レコードの先頭に定義する
SFL レコードには表示フィールドはひとつだけ定義とする
-
SFL コントロール・レコードに SFLMLTCHC を定義して
SFL レコードの SFLCHCCTL がチェックBOX であることを宣言する。
この3つの条件が成り立った時に SFL レコード上でチェックBOX が表示されます。
チェックBOX とは選択候補の中から複数個の選択が可能な選択を示すコントロールです。
【 サンプル 】PGM121
【 説明 】
SFL 明細行の選択はチェックBOX として表示されます。
SFL レコードのラジオ・ボタン
IBM は DDS ソースで SFL レコード上に表示するラジオ・ボタンを
次のように定義しています。
SFLCHCCTL キー・ワードの非表示ファイルを SFL レコードの先頭に定義する
SFL レコードには表示フィールドはひとつだけ定義とする
SFL コントロール・レコードに SFLSNGCHC を定義して
SFL レコードの SFLCHCCTL がラジオ・ボタンであることを宣言する。
( 通常は SFLSNGCHC ( *RSTCSR ) として定義します。)
この3つの条件が成り立った時に SFL レコード上でラジオ・ボタンが表示されます。
ラジオ・ボタン とは選択候補の中で唯一、ひとつだけを選択することができる
選択を示すコントロールです。
【 サンプル 】PGM122
【 説明 】
SFL 明細行の選択はラジオ・ボタンとして表示されます。