WEB開発メニューの オプション3 を選択する、または、GO JAVA
によってJAVA開発メニューを
開始することができます。
ライブラリーQJAVA が導入されていない IBM i ではこのメニューは表示されません。
各メニュー項目も必要なコマンドが存在しない場合は表示されません。
1. JAVA ソースの編集 ( EDTF )
ファイルの編集(EDTF)コマンドによってIFS上のJavaストリーム・ファイルを編集します。
2. JAVAコンパイル ( RUNQSH )
RUNQSH
によって QSHELL
の JAVAC
コマンドを呼出し、JAVAソースをコンパイルしてclassファイルを
生成します。コンパイルの前には後述の環境変数をセットしておいてください。
3. JAVAプログラムの作成 ( CRTJVAPGM )
i5/OS の CRTJVAPGM
コマンドを使って classファイルから JAVAプログラムを作成します。
CRTJVAPGM
コマンドはclassファイルの一部として含まれ、JAVAトランスフォーマーによって作成される
オブジェクトになります。
CRTJVAPGM
を実行しておけば RUNJVA
による実行が可能となります。
4. JAVAプログラム実行 ( RUNJVA )
classファイルを指定してJAVAを実行します。
11. QSHELL コマンドの実行 ( STRQSH )
QSHELL環境を開始します。
12. 日本語環境QSHELL コマンドの実行( STRQSH )
ライブラリーASNET.COM の STRQSH
コマンドを実行します。
日本語環境( CCSID = 5026 )においては、QSHELLコマンドの使用で英小文字を使用するためには
CCSID = 5035 に一時的に変更する必要があります。
QSHELLコマンドの終了後、CCSIDを再び5026に戻す必要がありますが、「日本語環境QSHELL コマンドの
実行」 はこれらの作業を内部で連続して実行します。
すなわち、
CHGJOB CCSID(5035) QSYS/QTRQSH CHGJOB CCSID(5026) CHGJOB CCSID(65535)
が実行されます。
21. 環境変数(*SYS)の処理 ( WRKENVVAR )
JAVAのコンパイルやTomcatの動作の前には必ずいくつかの環境変数を設定しておかねばなりません。
環境変数には、*SYS
と *JOB
があり、*JOB
はそのJOBの中でのみ有効ですが、*SYS
は永続的に有効です。
次は WRKENVVAR
の実行中の様子です。
環境変数 (*SYS) の処理 オプションを入力して,実行キーを押してください。 1= 追加 2= 変更 4= 除去 5= 詳細の表示 6= 印刷 OPT 名前 値 JAVA_HOME '/QIBM/ProdData/Java400/jdk117' QIBM_MULTI_THREADED 'Y' PATH '/usr/bin:/AS400-NET.USR/lib' TOMCAT_HOME '/jakarta-tomcat-3.2.3' CLASSPATH '.:/jakarta-tomcat-3.2.3/lib/servle' > 終り パラメーターまたはコマンド ===> F3= 終了 F4=ポワ]ポn F5= 最新表示 F9=テu]n゙ 複写 F11=CCSID 表示 F12= 取消し F16=メヌn 印刷 F17= 上部 F18= 下部 F22=ホァーモn゙ 全体表示
WRKENVVAR
コマンドを使って次の登録を行ってください。
環境変数 | 値 |
---|---|
JAVA_HOME | (JDKのパス名) |
QIBM_MULTI_THREADED | Y |
CLASSPATH | (Tomcatのサーブレット・パス):(プロジェクトのパス):(ToolBox for Javaのパス) |
TOMCAT_HOME | (Tomcatのパス名) |
JAVA_HOME
(JDKのパス名)
JDKが導入されているIFS上のパス名を登録します。
JDKは通常 /QIBM/ProdData/Java400
の直下に「jdk○○○」として登録されていますので、
事前に WRKLNK
コマンドを使って確認してください。
次は WRKLNK
コマンドによってJDKを表示している例です。
オブジェクト・リンクの処理 ディレクトリー . . : /QIBM/ProdData/Java400 オプションを入力して,実行キーを押してください。 3= コピー 4= 除去 5= 次のレベル 7= 名前の変更 8= 属性の表示 11= 現行ディレクトリーの変更 ... OPT eボニ゙ゥhn、メ]h jbポ 属性 テキスト com DIR ext DIR jdk116 DIR jdk117 DIR MRI2962 DIR MRI2984 DIR MRI2986 DIR MRI2987 DIR MRI2989 DIR 終り パラメーターまたはコマンド ===> F3= 終了 F4=ポワ]ポn F5= 最新表示 F9= コマンドの複写 F12= 取消し F17= 位置指定 F22= フィールド全体の表示 F23=eポニュ] 続き
JDKが複数見つかったときは最近のリリースとなるJDKを指定してください。
次は代表的な i5/OS とJDKの対応表です。
i5/OS | JDKのパス名 |
---|---|
V5R2M0〜 | /QIBM/ProdData/Java400/jdk14 |
QIBM_MULTI_THREADED
必ず‘Y
’を指定してください。
JavaをQSHELLコマンドでコンパイルするためにはマルチスレッド環境の指定が必要です。
CLASSPATH
CLASSパスはJavaに実行時のオブジェクト(class)がどこに存在しているのかを教えるためのものです。
Javaやサーブレット、Tomcatの実行に必要となります。
(Tomcatのサーブレット・パス)
サーブレットのコンパイルに servlet.jar
ファイルのありかを指定します。
servlet.jar
ファイルはTomcatに収容されていますが、その場所は Tomcatのリリースに
よって異なります。
(プロジェクトのパス)
EnterpriseServerによる開発プロジェクトのパス名を指定します。
固定値で
/AS400-NET.USR/PROJECT/PROJECT1
と指定してください。
プロジェクトのclassは「Webナビゲータ」の「Tomactの設定」でも設定されています。
(ToolBox for Javaのパス)
「ToolBox for Java」略称JT400のパスを指定します。
JT400を使って IBM i の資源に直接アクセスしたり、JT400のJDBCを使用したい場合に必要です。
WRKLNK
コマンドを使ってJT400のパスを探して指定してください。
通常JT400は /QIBM/ProdData/HTTP/Public
の配下に導入されていますので、JDKのパス名は
/QIBM/ProdData/HTTP/Public/jt400/Lib/jt400.jar
と指定します。
- 複数のパスの設定
-
CLASSPATHの設定は、最初の1行目は『 .(ピリオド)』で始めて、
各項目(パス)は『 :(コロン)』で区切ってください。
[例]
.:/jakarta-tomcat-3.2.3/lib/servlet.jar:/AS400-NET.USR/PROJECT/PROJECT1:/QIBM/
(〜以下略)
TOMCAT_HOME
(Tomcatのパス名)
Tomcatが導入されている場所を指示します。
Tomcatの開始に必要となります。
i5/OS | Tomcatのパス |
---|---|
V5R2M0〜 | /jakarta-tomcat-4.1.12 |
22. 環境変数(*JOB)の処理 ( WRKENVVAR )
JOB中でのみ有効となる環境変数を指定します。