弊社の社内に保有する 4台の IBM i を10/17〜19の3日間をかけて
バックアップ体制を次のように強化拡充致しました。
とりわけ IBM Cloud へのバックアップは最新技術として
IBM i の将来的な利用方法の指針のひとつとなります。
また今回のバックアップ体制の強化はお客様への製品の安全を保証するとともに
Cloud 時代への技術習得のためでもあります。
弊社の IBM Cloud の今後の利用にはご注目ください。
i5/OS 最新PTFの適用
保有する既存の IBM i の最新 PTF の適用を行いました。
テープ装置と HDDの追加
PCサーバーにバックアップ
クラウドにバックアップ
TAPEよりは Cloud へバックアップ
IBM PowerSystems のバックアップはこれまで
オープン・テープ、1/4カートリッジ、8MMテープ → LTOテープと
変遷してきました。
あるメディア媒体にバックアップしても別の IBM PowerSystems へは
復元できないという問題がしばしばありました。
またCD-RやDVDへのバックアップは遅くて使い物にはなりませんでした。
さらに TAPEへのバックアップは経年変化に弱く数年の保管で
再読み出しが出来なくなってしまうという問題も発生していました。
Cloud であればバックアップ時間も数分と短く
信頼性も高く将来の IBM PowerSystems にも使えるとの拡張性を
評価して Cloud Storage を採用致しました。
OCN レンタルサーバー Cloud
OCN レンタルサーバー への IBM i のライブラリーのバックアップは
SAVLIB コマンドで直接行うことはできません。
このことが Cloud バックアップがまだ普及していない原因に思えます。
弊社では製品: Chao!! の機能としてライブラリーおよび IFS の
保管/復元が簡単に行えるコマンドを開発致しました。
詳しくはセミナーでご案内致します。
フル・バックアップと日常のバックアップについて
LTO テープには i5/OS を含むフル・バックアップとして
PTF 適用済みの i5/OS が完全に復元できるようにしています。
また日常的なユーザー・ライブラリーと IFS は社内の PC サーバー
( Windows2016 )と IBM Cloud に毎晩、
無人で自動的にバックアップされます。
IBM BRMS などのライセンス・プログラムは使用していません。
見落としがちなのは IFS のバックアップです。
ライブラリーだけでなくユーザー IFS も忘れることなく正しく
バックアップしましょう。
災害対策について
A/C 電源はそれぞれの IBM PowerSystems には対応する無停電装置( UPS )が
設置されていますが今回の台風 21 号による長時間停電によって
UPS は必ずしも万全ではないという経験をしましたので
災害が予想される場合は計画的なパワー・ダウンが必要であると
学習致しました。
なお地震に対しては弊社は免震タワーであるため相当の地震にも
耐えることが実証されています。
社内共有サーバーのリニューアル
社内共有サーバーを Windows Server 2016 にリニューアル致しました。
今後は IBM i から Windows Server 2016 に夜間バッチでバックアップが
行われます。