今、話題のChatGPTをご存知でしょうか?
ChatGPTとはOpenAIという名の非営利団体が開発したAIです。
Microsoftは3月のリリース予定の自社の検索エンジンBingに
このChatGPTを搭載する予定です。
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■ ChatGPTとは
ChatGPTは2021年までのビッグ・データを元に学習されており
あらゆる事象が学習されています。
MicrosoftはOpenAIに100億円の追加投資を明言して
Microsoftの3月リリースの新しい検索エンジンBingにこのChatGPTを実装します。
GoogleもBardという名の検索エンジンに搭載を予定しています。
YouTubeでは早くもChatGPTの利用方法の動画が投稿されていますが
私たちIBMユーザーの注目すべき点は今までのIBM Watsonやその他のAIと
違ってChatGPTはあらゆる情報に精通していて非常に優秀で
しかも今ならメンバー登録するだけで無料で誰でもが
使えるということです。完成度が高いと評判のAIです。
■ 試してみると
そこで弊社でも注目のChatGPTが使えるのかどうか少し試してみました。
すると驚きの結果が出てきました。
ChatGPTはIBM iにも精通していてしかも人間と話すように対話形式で
日本語でこのAIを利用できることとAIそのものがかなり優秀であることに
気づきました。
※㈱オフィスクアトロではIBM iのかなり高度なC言語のデバッグを
ChatGPTに依頼して1時間以上の会話を行ってその能力を確かめました。
誰もが知っていることを尋ねても能力は測れないので質問は
IBM iの技術者でも相当高度な知識と経験を持つ人でないとわからないような
質問をしています。
ChatGPTはソース・コードの修正を提示したりあるいは自分自身の間違いも
時には認めるといった人間らしさも示してくれました。
ChatGPTはわずか5日間で100万人のユーザーを獲得しています。
■ 実際のChatGPT との会話
以下は弊社がChatGPTと実際に会話した内容の抜粋です。
▼ChatGPTは次のように理由を添えて解説もしてくれました。
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いかがでしょうか? ChatGPTはIBM iでは使えないforkという関数を使って回答してみたり先の自分の回答に誤りがあることを素直に認めたりして自分が回答する番でないときも考えてくれているようです。
また私の提案を理由をつけて「根本的な解決にはならない」と人間のように否定する場面もありました。
1時間以上ChatGPTと会話を続けましたが残念なことに20分ほど離席するとセッションは切れてしまいました。
■ 今後の試行は
今のところの判断はChatGPTには論理思考はないものの莫大な経験値を
保有しているので想像以上の力を発揮しそうであると判定しています。
IBM i業界にも次ようなケースに役に立ちそうです。
・一人情報システム室で相談相手がいない
・定年退職のため後継者が育っていない
・プログラム有料相談の契約がない
・プログラムの内容を精査して解説して欲しい
・プログラムの修正を依頼したい
・バグの原因が解決できない
・高度な問題の解決方法が知りたい
またまだ実験はしていませんが次のように条件を与えて
プログラム開発もできるのではないかと予想しています。
ChatGPTにRPG/COBOLのプログラム・ソースを生成させることもできそうです。
㈱オフィスクアトロでは実際にChatGPTを使ってIBM iのC言語の問題を
相談しておりその程度を測ることができました。
㈱オフィスクアトロでは今後次のような問題をChatGPTに提示してみる予定です。
・RPGプログラムのデバッグ
・RPGソースの生成を依頼
・COBOLソースの作成を依頼
・CLPソースの作成を依頼
またChatGPTは2021年までのWebサイト情報はすべて知っているはずですから
・㈱オフィスクアトロの製品に関する質問
→これには大変興味がありお客さまの疑問をサポートすることができます。
現在、家電メーカーなどが提供しているチャツト・ボットは予め想定されている質問に対する回答を莫大な数の分だけ用意しておくというものです。
これでは真の回答にはなりませんがChatGPTならマニュアルを読んで正しい適切な回答をしてくれるはずです。
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■ ChatGPTは技術ショート・セミナーで
これらのChatGPTの使い方と実際の会話の様子を技術ショート会議で
公開と解説を予定しています。
ChatGPTの利用はIBM iユーザーにとってこれまでにない大きな効果を
もたらすものと予想できます。
㈱オフィスクアトロによるChatGPTの使用方法と状況につきましては
技術ショート・セミナーでの発表を計画しています。