2022年は日本各地でIoTのイベントが多数開催されています。
コロナ禍のこの中で展示会に参加するかどうかは別として
IoT(=Internet Of Things)とは何かを紹介致します。
製造業はもちろんのこと倉庫業や流通業でも
今後はIoTを取り入れていく必要が出てきます。
IoTとは現場の機械などの端末からのデータを
インターネット経由でサーバーで統合管理する技術のことです。
サーバーとはもちろんIBM iです。
しかし
・IoT業者はIBM iを理解していません。
...各地で開催されているIoT展示会は今のところまだ
現場端末だけの話でサーバーに統合化する技術力のある
会社はいません。
従っていくらIoT展示会を開催してもそれらを
IBM iに統合化する技術を持った会社はどこにも
ないのです。
彼らは現場の情報を収集するだけに過ぎないのです。
これではIoTは完成しません。
・IoT技術でIBM iに統合化する技術はまだ存在していません。
...いくらIoTと言ってもサーバー(IBM i)に統合化する技術が
IBM i側にも残念ながらありません。
IoTを統合化する通信プロトコルとIoTブローカーの仕様を
IBMが発表してそれが業界の標準となっていますが
IBM i i5/OSにはIoTのMQTTプロトコルは標準機能としては
用意されていません。
・IoTはまだこれから
...IoTの標準仕様であるMQTTプロトコルは幸いJavaScriptライブラリー
などに一般化されつつありますがIBM iには存在していないのが
現実でこれから新規に用意する必要があります。
工場のDX化もまだこれから
...会社にはIBM iが導入されているからと言ってDX化されているわけではありません。
肝心の生産拠点はまだ全くDX化されていないのです。
生産現場全体をIoTで統合化しないと現場のDX化は進みません。
・なぜIoTが重要なのか
...社内の適用業務を設計しているとIBM iから指示書を出力して
現場が実績をIBM iに入力する...このようにIBM iから出力->手入力を
繰り返していることに疑問を持たれたことはありませんか?
<指示書を出力> <機械で作業> <実績を記述> <実績を入力>
...これは<コンピュータから出力>---><手作業で記述>----><コンピュータに入力>
を各工程で繰り返しているのです。
これをこのように変えて人手の介入を無くします。
<機械にコンピュータが指示>-----><機械からコンピュータの実績を報告>
...これによって人手による介入を無くして
・正確な指示
・人件費の削減
・タイムリーで正確な情報収集
・異常監視
・工数と経費の大幅な削減
を実現することができます。
何より大きいのは労働力不足を改善するばかりか生産コストを
低減して不良率を下げ原価を下げて利益率の向上に繋がります。
これは製造業だけでなく倉庫業、流通業など他のあなたの
会社の業種にも適用できるはずです。
工程の効率化を図ることは会社の競争力を高めます。
情報システム部の力であなたの会社の競争力アップに
大きく貢献することができ会社の利益率の体質強化に寄与します。
情報処理部門は過去では会社の情報処理の後追い部門でしか
ありませんでしたがそれは過去の話です。
IoTの大きな波は今、会社の競争力強化の大きな波となって
押し寄せてきています。
数年のあいだにIoTを取り入れる企業は大幅に増加するはずです。
10年の進化はもはやわずか1年で変わります。
まだホスト・コンピュータと統合化しているソリューションは
生まれていませんが時間の問題です。
ホスト(IBM i)との統合化ができて初めてIoTは機能するのです。
2022年はIoT元年となるでしょう。
それが本当のDX化の始まりでもあります。
次回はIoTのエッセンスについて深く入ってお話します。