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5250エミュレータの印刷セッションをなくしたいのですが可能でしょうか ?
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可能です。LPR印刷機能を使えば 5250 エミュレータのプリンタ・セッションは不要です。
LPR印刷機能を使えば次のうちのいずれかの方法で ASCIIプリンタに印刷することができます。
LPRネットワーク印刷
IBM i と同じセグメント内のネットワークに接続されている ASCIIプリンタに印刷します。
あるOUTQに投入されたスプールはそれに関連づけられたLPDプリンタに、出力されます。従来のSTRPRTWTRによる出力と同じ方法です。
ローカル印刷
ある特殊なOUTQに投入されたスプールはプリンタに送るのではなく、印刷を要求したクライアントへスプールをリダイレクトします。
クライアントはこのスプールを自分に関連づけられている「通常使うプリンタ」に出力します。
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LPRドライバーが提供されて LPR印刷ができるようになったとのことですが、
LPR印刷とはどのようなものですか ?
従来の IBM i のネットワーク・プリンタへの印刷とはどのように異なるのでしょうか ?
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従来の IBM i のプリンタ出力は 5553または 5557型式の5250専用プリンタへの印刷であり
プリンタとしては高価であり、またそのプリンタは IBM i 専用としてしか使用することはできませんでした。
これに対してUNIX仕様の LPR/LPDという印刷の通信プロトコル準拠のASCIIプリンタは
数多く普及しており値段もきわめて合理的で安価に高品質の印刷結果を得ることができます。
印刷を出力する側を LPR と呼び、それを受けて印刷する側のプリンタのプロトコルを LPD と呼びます。
LPDプリンタは安いものであれば数万円で入手することができます。
またXEROX社を始めとする大手コピー機の複合機もLPDをサポートしてしますので
LPDプリンタとしてコピー機に印刷することができます。
LPDとしての複合機がネットワークに接続されているのであれば特にプリンタ側では設定は何も必要ありません。
このように LPR印刷は安価なASCIIプリンタに手軽に印刷出力できる機能です。
そしてLPRドライバーから LPRのライターを定義して作ることができます。
ライターができてしまえば OUTQ とを STRPRTWTR でいつものように結びつけるだけで
いつものライターによる印刷の方法で LPDプリンタに印刷することができます。
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IBM i にも LPRコマンドがあり、LPR印刷はできると思うのですが
SpoolライターのLPR印刷とはどのように違うのですか ?
Spoolライターの LPRを使うメリットはありますか ?
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良いご質問です。確かにIBM i もユーティリティーとしてLPRコマンドはありますが、あくまでも参考品というレベルです。
つまり特定のスプールを指定してLPR印刷することはできますが肝心の LPRドライバーが 用意されていません。ここが最も異なる点です。
Spoolライターでは LPRドライバーが実装されていますので OUTQにライターを関連づけて連続してLPR印刷を行うことができます。
IBM i のLPRでは手動でひとつひとつ実際のスプールを個別に指定してLPR印刷するしか方法がありません。
例えば実際に印刷するにはスプールひとつひとつずつライターに指定して印刷するようなことはしません。
ライター(ドライバー)を使ってあるOUTQに投入されたスプールは自動的に次々と印刷するようにしているはずです。
ところが IBM の LPRではこれができません。LPRドライバーがないからです。
ここが「参考品」と表現した理由です。実用的な機能であればもとより IBM i の本流の機能を持っていなければなりません。
Spoolライターの LPR印刷では普通のプリンターと同じで連続して印刷することができます。
当たり前と言えば当たり前のことですが Spoolライターの LPRは連続印刷はできますが
IBM の LPRでは連続印刷はできません。
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Spoolライターのローカル印刷機能とはどのようものなのでしょうか ?
これまでのネットワーク印刷との違いとローカル印刷を使用するメリットを教えてください。
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簡単に言えばSpoolライターのローカル印刷機能とは印刷出力を要求したクライアントPCに印刷スプールを戻す機能のことです。
ある特殊なOUTQに投入されたスプールはプリンタに送るのではなく、印刷を要求したクライアントへスプールをリダイレクトします。
クライアントはこのスプールを自分に関連づけられている「通常使うプリンタ」に出力します。
従来の印刷方法は IBM i と繋がっている(同じネットワーク内の)プリンタへ出力していました。
つまりクライアントがいつも使っている、クライアントの身近にあるはずのプリンタではなく、IBM i の身近にあるプリンタへ出力していたのです。
クライアントが印刷を要求したのですから本来はクライアントの手近にあるプリンタに出力すべきです。
これを実現したのが Spoolライターのローカル印刷です。
例えば群馬工場の職員が東京本社にある IBM i に印刷を要求した場合、
群馬工場のプリンタに印刷出力されるのは群馬工場のプリンタも東京本社の IBM i にネットワーク接続されているからです。
でもこれが仙台営業所にある端末や、もっと極端な場合、上海サテライトのノートPCから接続した場合はどうでしょう ?
仙台営業所や上海サテライトでは 専用のネットワーク接続されたプリンタはないかもしれません。
けれども同じ事務所内にコピー機くらいはあるはずです。
ローカル印刷機能を使えば仙台営業所や上海サテライトでも自分のすぐ脇に設置してあるコピー機に印刷することができるようになります。
このようにインターネット環境を印刷の面でも活用することができるようになったのが、Spoolライターのローカル印刷機能です。
しかも仙台営業所のPCにも上海サテライトのPCにも何も導入する必要がありません。
ローカル印刷機能はあなたの会社の印刷機能を大幅に革新することができます。
もちろんローカル印刷機能は他社製品では一切ありません。Spoolライターだけが持つ製品としては世界で初めての機能です。
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カラー文字の印刷ができるようになったと聞きましたが ?
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はい、カラー文字を指定してPDFにカラー文字を組み込むことができます。
DDSソースに COLORキー・ワードを指定して CRTEXPRTF コマンドによってPRTF を作成してから、
印刷して出力されたスプールをCVTSPLFコマンドによってPDF化すればカラー文字をPDFに埋め込むことができます。
【COLORキー・ワードの指定の例】
A 15 2 '注文書'
A COLOR(BLU)
PDF化できるということは LPRドライバーで出力オプションに *PDFを指定すれば
PDF対応の LPDプリンタに出力できるということを意味しています。
※LPDプリンタ
UNIXのTCP/IP印刷プロトコルに対応してLPDを受信して印刷することができるプリンタのことです。
今では多くのプリンタが LPDをサポートしており
社内で使われているXEROXやRICOHなどの複合機(COPY.FAX.PRINTER)もLPDをサポートしています。
くわしくはプリンタの仕様書をご参照ください。
※お願いとお断り
㈱オフィスクアトロでは各プリンタの個別の仕様についてのご質問は取り扱っていません。
動作確認はお客様ご自身の責任の範囲内において行ってください。
プリンタ個別の仕様のご質問はご遠慮ください。
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画像印刷もできますか ?
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はい、できます。新たに追加された IMAGEキー・ワードを DDSに記述して
IFSにある画像パスを指定すれば画像を印刷することができます。
【IMAGEキー・ワードの指定の例】
A 15 3 IMAGE('/AS400-NET.USR/IMG/BIKE1.JPG' 5 8)
:
:
A 22 12IMAGE(&P1 5 8)
A P1 32A P
カラー文字の印刷のときと同じ要領で画像も印刷することができます。
CRTEXPRTFコマンドで印刷ファイル(*PRTF)を作成して
LPRドライバーによってPDFとして印刷出力するだけで画像を印刷出力することができます。
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文字カラーや画像の印刷にはAFPライセンス・プログラムが必要であると聞きましたが ?
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SpoolライターVer5.0を使えば AFPライセンス・プログラムは必要ありません。
プリンタも 高価なAFPプリンタは必要なく安価なASCIIプリンタや COPY/FAXなどの複合機にも出力することができます。
SpoolライターVer5.0 を使えば *AFP の印刷スプールとする必要もなく、
これまでどおりの *SCS でカラー印刷や画像印刷を行うことができるようになります。
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APWの代わりに罫線や倍角印字を行うことはできますか ?
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できます。罫線は DDS の DFNLINキー・ワードで上下・左右や矩形(BOX)も表示することができます。
倍角印字は CHRSIZキー・ワードで CHRSIZ(2)を指定すれば倍角印字となります。
CHRSIZキー・ワードは IBM DDS解説書では AFPが必要である、とありますが
漢字の場合の考慮事項には CHRSIZ(2)は SCSで使用可能であるとあり、実際漢字モードであれば CHRSIZ(2)は有効となります。
【CHRSIZ(2)の指定の例】
A R COLPRT
A DFNLIN(*HRZ 2 2 40)
A DFNLIN(*HRZ 5 2 40)
A 1 4' 漢字印刷サンプル '
A CHRSIZ(2)
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FAX もできるようになったと聞きましたが、
別のPCサーバーやFAXソフトウェアを導入する必要があるならコストもかかるし面倒な気がしますが ?
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はい、Spoolライター Ver5.0には FAX送信機能が追加されました。
Ver5.0の FAX送信機能は Windows FAX機能(Microsoft提供)を使いますので
特別なPCサーバーやFAXツールのソフトウェアを導入する必要はありません。
元々 Windowsには 「Windows FAX とスキャン」という FAX送信のための
ソフトウェアが Microsoftによって提供されていて、既にどの Windowsにでも初めから導入されています。
SpoolライターVer5.0では、この Microsoft の Windows FAX を使用しますので、安全で確実に動作するFAX送信となります。
【スタート】 → 【すべてのプログラム】 → 【Windows FAXとスキャン】 を起動すると次のように表示されます。
ただしエンド・ユーザーは、いちいちこの Windows FAXを起動する必要はありません。
操作は、On the Webのブラウザ画面から個別にスプールを選んで、FAX送信することもできますし
IBM i 側から SNDFAXコマンドや、CVTSPLFコマンドを使って、IBM i から FAX送信を指示することができます。
IBM i からの起動であっても結果的には Windows FAX が自動的に呼び出されて実行されます。
またFAX送信のために特別なソフトウェアの導入は一切必要ありません。
これまで発売されていたFAX送信のためだけの製品ではかなりの高額でしたが
SpoolライターVer5.0であれば新たなコストは一切かけずに自由にFAX送信することができます。
- オーバーレイ印刷とはどのようなものですか ?
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今までの専用用紙を画像イメージに加工して、その上に重ね合せて印刷する手法のことです。
CRTEXPRTF または DDS の OVERLAY キー・ワード でオーバーレイする画像を指定するだけで済みます。
CVTSPLF コマンドで PDF 化または印刷すると重ね合わせ印刷となります。
- オーバーレイ印刷に変えるとどのようなメリットがありますか?
- オーバーレイ印刷に変えると様々なメリットを簡単に得ることができます。
物理的コストの削減
高価な専用用紙のランニング・コストがなくなります。
安価な ASCII プリンターに印刷しますので高価な 5250 プリンターを廃止することができます。
連続用紙では最初の 1ページ が無駄になっていましたが
単票ではそのような無駄は発生しません。
HDD などの電子媒体に保管すれば保管コストを低減します。
人的コストの削減
用紙の架け替えや位置あわせの手間がなくなります。
単票に印刷しますので用紙を切断する手間もなくなります。
時間コストの削減
印刷後の人手による作業がありません。
エンド・ユーザー部門は長時間にわたる印刷出力の時間を
待つことなく直ちに必要な情報を入手することができます。
よって連続した専用用紙に印刷する必要はなくなります。
白紙の単票に ASCII プリンターであたかも専用用紙に印刷したようなカラー印刷が可能になります。
ASCII プリンターですので場合によっては 5250 専用プリンタの使用も廃止することができます。
- 今までのフォーム・オーバーレイでは Windows に画像イメージを保管したり
加工したりして学習も必要だったりして非常に面倒でした。
オーバーレイ印刷ではやはり Windows にモジュールを
導入したりする必要があるのでしょうか ?
- いいえ Windows には何も導入する必要はありません。
CRTEXPRTF コマンドの FRONTOVL (前面オーバーレイ) キー・ワード を指定するか
DDS に OVERLAY キー・ワード で画像イメージのパス名を指定するだけで済む簡単な指定だけです。
印刷を実行するプログラムも一切、変更する必要はありません。
- 今、現在、他社製品のフォーム・オーバーレイを使用しています。
SpoolライターVer.5.0 のオーバーレイ印刷に移行することはできますか ?
- はい、できます。フォーム・オーバーレイのイメージ・ファイルを
JPG に変換して IFS にアップロードだけでオーバーレイ印刷ができます。
詳細は弊社ヘルプ・デスクまで お問い合わせ ください。
- 今、現在も専用用紙に印刷するときは微妙な位置あわせが必要です。
オーバーレイ印刷では、専用用紙の画像イメージと
実際の位置ずれはどのようにして調整するのでしょうか ?
- 下方向と横方向とのオフセット値を 1/1000ミリ単位 で指定することができます。
最初の試験印刷でこのオフセット値を調整してセットしておくと永遠に再調整する必要はありません。
- 今ある専用用紙を画像イメージに簡単に加工することができるのでしょうか ?
- COPY または FAX などの複合機の多くはスキャナー機能を持っていますので
複合機を使って専用用紙の一枚をスキャンしてイメージを取り込みます。
PC のブラウザを使って複合機の画像イメージを PC にダウンロードして
必要であれば Windows のペイントを使って JPG に変換して IFS にアップロードします。
わずか 15分 もあれば完了する簡単な作業です。
- OVERLAY キー・ワードは確か *AFP のみに限定された機能であると聞いていますが
スプールを *AFP で作成する必要があるのでしょうか?
*AFP にすると WRKOUTQ でスプールが表示できなくなるので
大変、不便になってしまいます。*AFP の導入も大変高価になってしまいます。
- いいえ *AFP にして頂く必要はありません。スプールは *SCS のままで十分です。
IBM 印刷 DDS マニュアルには OVERLAY キー・ワード は確かに *AFP に限定されていますが
SpoolライターVer5.0 の CRTEXPRTF コマンドを使って印刷ファイル (PRTF) を作成して頂くと
*SCS の場合でも OVERLAY キー・ワード を使えるようになります。
- 他社製品のフォーム・オーバーレイとの違いを教えてください。
またオーバーレイ印刷に変えると、どのようなメリットがありますか?
- 他社製品のフォーム・オーバーレイは Windows サーバーを必要 としますが
Spool ライターのオーバーレイ印刷は IBM i 上だけでフォーム・オーバーレイを
可能にしますのでコスト・パフォーマンスとレスポンス、保守費用など
あらゆる点において圧倒的に優れています。
他社製品のフォーム・オーバーレイは Windows サーバーを必要 としますが
Spool ライター Ver5.0 では IBM i だけで動作は完結します。
Windows サーバーなど外部ハードウェアを必要としません。
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他社製品フォーム・オーバーレイ
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Spool ライターのオーバーレイ印刷
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動作環境
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IBM i + Windows サーバーが必要
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IBM i のみ
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投資コスト
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Windows サーバーの購買が必要
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追加投資なし
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レスポンス
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Windows に要求が集中すると 一時間以上の待ちが発生する
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快適なパフォーマンスがつねに 保証されている。
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年間保守料
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高い
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割安
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メーカー
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海外の問い合わせで回答に時間が かかる。
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日本国内で素早いサービス
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改善要望
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海外メーカーのため殆ど期待できない。 期待はできない。
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国内で保守サービスで対応 機能向上の要望が受け付けられる。
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保守費用
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高額な保守費用 + Windows 保守
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低額のソフトウェア保守費用のみ。 最初の一年は無償
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現在、お使いのフォーム・オーバーレイ機能を簡単に Spool ライター Ver5.0 の
オーバーレイ印刷に変えることができますのでぜひご相談ください。
オーバーレイ印刷に変えると、
- Windows サーバーは不要
- つねに快適なパフォーマンス
- 保守費用の大幅な低減
- メーカーからの直接の密接なサポートとサービスの期待
を得ることができます。
- 中国の取引先に印刷帳表も提供したいのですが中国語の印刷はできますか ?
二次言語として中国語も導入するという仮定ですが。
- はい、できます。
中国語環境で実行した中国語の印刷帳表を印刷および PDF 化に対応しています。
- それでは二次言語を導入しなくて、表題や見出しの部分だけを中国語で
印刷する、ということはできるのでしょうか ?
-
はい。それもできます。印刷ファイル (PRTF) の固定情報を
MSGCON というメッセージ・ファイルの記述に変更して
日本語用のメッセージ・ファイルと中国語用のメッセージ・ファイルを
用意して頂くだけで日本語データを中国語の見出しとして印刷することができます。
中国語で日本語データ・ベースを印刷すると
Spoolライター Ver5.0 で印刷すると
- そのとき日本語データは文字化けしないで中国語と日本語を同時に印刷できるのですか?
これは他社製品やユーザーでも工夫すれば実現できるのでしょうか?
- はい、文字化けせずに日本語と中国語を同時に印刷することができます。
しかし、この技術は IBM 仕様に準拠しているものですが
他社製品やユーザー様では簡単には真似のできない技術です。
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従来のドット・プリンターでは複写式で印刷していたような場合に
オーバーレイ印刷に変えるとどのように印刷すればよいのでしょうか ?
3枚複写の場合では3つ PRTF を作って別々に3回実行しなければならないのでしょうか ?
-
いいえ大丈夫です。オーバーレイ印刷の指定には次の3つの方法があります。
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DDS に OVERLAY キー・ワードを指定する
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CRTEXPRTF : 印刷ファイルを作成するときに合せてオーバーレイを指定する。
-
CVTSPLF : スプールの変換コマンドで PDF を作成または印刷のときに指定する。
これらの方法のうちで最後の CVTSPLF コマンドを使うと、
OVRPRTF MYPRINT HOLD(*YES)
CALL MYPGM ...................( 印刷プログラムを実行 )
:
CVTSPLF FRONTOVL(PRINT1) ..... ( 複写の1枚目を印刷 )
:
CVTSPLF FRONTOVL(PRINT2) ......( 複写の 2枚目を印刷 )
:
CVTSPLF FRONTOVL(PRINT3) ......( 複写の 3枚目を印刷 )
:
DLTSPLF MYPRINT
のようにして1回のプログラムの実行で3枚の複写を作成することができます。
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CVTSPLF コマンドによるオーバーレイ( FRONTOVL )の指定では
複数のフォームを切替えて印刷することもできるのでしょうか ?
-
はい、できます。
最大10個までのフォームをページ指定で切替えて印刷することができます。
実行時のオーバーレイ( FRONTOVL )はページ毎のオーバーレイを細かく
指定したりスプールの内容を判断して用紙イメージを使い分けるなど
高度な運用が可能になります。
前面オーバーレイ :
オーバーレイ . . . . . . . . *NONE
下方向オフセット . . . . . . 0 -57.790-57.790
横方向オフセット . . . . . . 0 -57.790-57.790
開始ページ№ . . . . . . . . *FIRST 1-9999, *FIRST, *END
終了ページ№ . . . . . . . . *END 1-9999, *END
文字列の検査 . . . . . . . .
開始行 . . . . . . . . . . 1-255
開始桁 . . . . . . . . . . 1-378
値の続きは+
他社製品( WILLCOM など)では用紙フォームの種類を識別するための
特殊な文字列を出力するようにしていますが、Spool ライターVer5.0でも
文字列の検査 . . . . . . . . --YNNNN
開始行 . . . . . . . . . . 1 1-255
開始桁 . . . . . . . . . . 128 1-378
上記のように指定すればひとつのスプールを最大10種類の用紙フォームに
切替えて印刷することができるようになります。
もちろん Spool ライターVer5.0に切替えても元の印刷プログラムには
一切、手を加える必要はありません。
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印刷スプールの中身によってオーバーレイしたいフォームが異なるような場合に
簡単にスプールの中身をチェックできる機能はありますか ?
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はい、ございます。
CHKSPLF : スプールの文字列検査 というコマンドが用意されていますので
これをお客様の CLP に組み込んで頂ければスプールの行・桁数と文字列を指定して
その文字列が含まれているかどうかを検査することができます。
スプールの文字列検査 (CHKSPLF)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
スプール・ファイル . . . . . . QPRINT 名前
ジョブ名 . . . . . . . . . . . * 名前 , *
ユーザー . . . . . . . . . . 名前
番号 . . . . . . . . . . . . 000000-999999
スプール番号 . . . . . . . . . *ONLY 1-9999, *LAST, *ONLY
検査項目 :
文字列 . . . . . . . . . . .
開始 ( から ):
行 . . . . . . . . . . . . 1 数値
桁 . . . . . . . . . . . . 1 数値
終了 ( まで ):
行 . . . . . . . . . . . . 66 数値
桁 . . . . . . . . . . . . 132 数値
探索の結果 (1=FOUND,0=NOTFND) 論理値
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用紙の画像イメージはどのようにして作ればよいのでしょうか ?
また将来、変更したくなったときは社内にデザイン担当がいないので心配なのですが。
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用紙イメージは複合機のスキャナー機能でスキャンしたものを Windows のペイントで
取込んで JPG ファイルに変換するだけの簡単な作業です。
Adobe PhotoShop などでイメージを簡単に変更することができますが
㈱オフィスクアトロのスポット・サービスとしてお受けすることもできますので
ご安心ください。
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専用用紙にオーバーレイ印刷するときに、行や列の指定だけでは
どうしても専用用紙の欄にズレてしまう場合があります。
このような微妙な位置の調整もできる機能はありますか?
専用ツールでは使い方を覚えるのも面倒なのですが。
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IBM が AFP 用として用意している POSITION(位置指定)キー・ワードや
CHRSIZ(文字サイズ)キー・ワードが Spool ライター Ver5.0なら
*SCS でも使うことができます。
POSITION キー・ワードも CHRSIZ キー・ワードも 1/1000単位での
指定が可能ですので、細かな位置を指定することができます。
DDS に指定するだけですから専用ツールも必要としません。
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オーバーレイ印刷で WindowsServer を必要としますか?
ソフトウェアを購入するようになってから実は WindowsServer を
別途、必要だと知らされて急遽あわてて購入した経験があります。
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Spool ライター Ver5.0のオーバーレイ印刷はすべて IBM i サイドで
処理しますので WindowsServer を必要とすることはありません。
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今まで5577系ドット・プリンターで複写の専用用紙に印刷出力していたのですが
これをオーバーレイ印刷に置き換えることはできますか?
印刷スプールへの出力は一回だけでも複数の用紙を作成したいのですが。
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できます。
オーバーレイ印刷で複数回の変換を組み込むだけです。
オーバーレイ印刷は DDS などで用紙フォームを指定する方法だけでなく
実行時(印刷時)に動的に用紙フォームを指定することが
できるようになりました。
ページ別に用紙フォームを変えることもできます。
また印刷スプールに書かれている属性を読み取って、用紙フォームの選択を
判断することもできます。
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Win10問題で IBM ACS (Access Client Solution)では
ASCII プリンターや複合機への印刷ができなくなってしまって
困っています。
何かよい解決方法はありますか?
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Spool ライター Ver5.0 の LPR 印刷やローカル印刷で代替することができます。
Spool ライター Ver5.0 の LPR 印刷はネット・ワークの ASCII プリンターが
IBM i 直結の 5557系ドット・プリンターと同じ STRPRTWTR で
印刷することができます。
つまり 5577系ドット・プリンターと同じ扱いで複合機や ASCII プリンターに
印刷することができます。
印刷装置(DEVD)に LPR ドライバーを指定して作成すれば
STRPRTWTR でいつものように ASCII プリンターを
5577系プリンターのようにして開始することができます。
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WindowsServer を必要としません。
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クライアントの Windows にも何も導入する必要がありません。
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IPP という印刷方式ができたみたいですが
LPR との違いを教えてください。
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IPP とはインターネット印刷プロトコル( = Internet Printing Protocol )という
意味であり、UNIX 系の印刷プロトコル(通信手順)のことです。
LPR ( = Line PRinter daemon protocol )という印刷制御のための
手順(プロトコル)はプリンターに対してとにかく印刷を指示する
仕様でしたが、 IPP はさらに
複合機などの印刷に必要な用紙、印刷の方向、用紙トレイ、両面印刷...
などの細かな指定ができるプロトコルです。
LPR/LPD の仕様は古くからあるため多くのプリンターや複合機でも
サポートされていて、プリンターを起動するだけでプリンターには
LPD と呼ばれるデーモン(サーバー・プログラム)が起動して
直ちに LPR/LPD としての通信を開始することができます。
つまり LPD をサポートしているプリンターは電源を入れるだけで
LPR で印刷データをプリンターに送信するだけで印刷が可能と
いうことになります。
これに対して IPP の場合は始めから IPP サーバーが起動されている
プリンターや複合機は少ないと言えます。
複合機の場合は手動で IPP サーバーを起動してやらねば
なりません。
しかし一旦 IPP を起動すると用紙サイズや両面印刷などの
制御データを印刷側から自由に送信してコントロールすることができます。
この点でより細かな制御を必要とする印刷であれば
IPP による印刷が必要ということになります。
まとめますと
単純な印刷だけなら LPR で簡単に出力できるが
複合機への精緻な印刷を望むのであれば IPP が必要。
と考えるとわかりやすいと思います。
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Spool ライター Ver5.0に IPP がサポートされた背景を
教えてください。
印刷は LPR ではだめだったのでしょうか?
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LPR でもネットワーク・プリンタには印刷には十分ですが
契約書のように裏面に契約条項も印刷したいというお客様の
ご要望にお応えしたものです。
LPR ではプリンタに両面印刷などの能力があったとしても
そのような細かな指定をすることはできず、ただ印刷データを
流して印刷するだけでした。
これに対して IPP であれば用紙名(A3, A4...)、印刷の方向、部数、
両面印刷や用紙トレイなど印刷を指示する側から
プリンタや複合機に対して細かな指示を出すことができます。
これが IPP が必要になった最大の理由です。
また印字位置の微調整や文字の大きさも
DDS で POSITIONキー・ワードや FONTSIZE キー・ワードで
細かく調整できる機能も追加しました。
これによってどのような細かな種類でも作成して印刷することが
できます。
これまでは印刷済みの高価な専用用紙を用意して高価な
5577系のドット・インパクト・プリンターで印刷していた
業務も、オーバーレイ印刷で静かなオフィス環境で
汎用的な一般の白紙の用紙に裏表とも印刷することが
できるようになりました。
これらは PDF として作成されますので
電子媒体として長期保存することもできます。
印刷のランニング・コストを大幅に節減してなおかつ
操作や利用範囲も広げることができるようになります。
LPR だけでも十分、IBM i からネットワーク・プリンタや
複合機への直接印刷の機能を果たすことができますが
プリンタに対してより細かな指示が必要なお客様のために
IPP が用意されたというような背景です。
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LPR 印刷するときに用紙サイズを指定することはできますか?
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はい、できます。
OVRPRTF で用紙サイズを指定することができます。
また OUTQ 単位で一括して用紙サイズを指定することもできます。
印刷スプールによって印刷されている横幅の実際の字数などは異なりますが
Spool ライターは、そのスプール全体の印刷幅や印刷されている行数などを
調べてから用紙サイズに見合った適切なフォント・サイズを決定してから
印刷しますのでどのような用紙サイズにでも概ね適切な印刷を行うことができます。
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LPR 印刷で用紙トレイを指定して印刷することはできますか?
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いいえ、できません。
用紙トレイを指定されたいのであれば IPP 印刷を利用してください。
IPP 印刷であれば用紙トレイの指定だけでなく
- 用紙サイズ
- 用紙方向
- 用紙トレイ
- 両面印刷
- コピー部数
- 開始ページ
- 終了ページ
- 前面オーバーレイ
を指定することができます。
-
LPR 印刷で開始ページを指定して途中から印刷することはできますか?
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できません。
途中ページからの印刷をされたいのであれば IPP 印刷を指定してください。
IPP 印刷は多くの機能を持っており
- 用紙サイズ
- 用紙方向
- 用紙トレイ
- 両面印刷
- コピー部数
- 開始ページ
- 終了ページ
- 前面オーバーレイ
を指定することができます。
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IPP 印刷はどのネットワーク・プリンターでも使用することは
できますか?
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プリンターが IPP 印刷をサポートしている必要があります。
また多くの複合機は IPP 印刷をサポートしていますが
複合機内部での IPP サーバーが起動されていない場合があります。
このため最初だけ複合機のコンソールで IPP 印刷の開始を指定する必要があります。
複合機のコンソールとは複合機を制御するためのホーム・ページです。
ブラウザで複合機に接続すると複合機のコンソールをブラウザで開くことができます。
複合機のメーカーや型式によって異なりますので複合機の取扱い説明書を参照してください。