お客さまのご要望を受けまして㈱オフィスクアトロでは
PDF内へのフォント埋め込みを機能追加の開発を
開始致しました。
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これは安価なプリンタではPDF印刷はサポートしているものの
日本語フォントがサポートされていないプリンタへの印刷を
行うためです。
例えばあるプリンタは3万円以下で買える安価なプリンタですが
日本語フォントは搭載されていません。
追加の日本語フォントは5万円だそうです。
3万円のプリンタに対して5万円を追加していたのでは
コスト・パフォーマンスの意味が無くなってしまいます。
またある別のお客さまでは古い社内の未活用のプリンタを
調べたところほとんどが日本語フォントが導入されていなかったそうです。
これまでのようにLPRやIPPさらにPDF対応という印刷条件だけに
縛られていましたが日本語フォントが導入されていないプリンタが多い
という制限が意外と多いということが判明したためにソフトウェアによる
この制限の緩和が必要であることがわかりました。
もしLPR印刷やPDF印刷などで日本語が印刷されない場合があれば
日本語フォントが搭載されていないのではないかということを
疑ってみてください。
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そこでSpoolライターVer5.0ではより多くのお客さまに
安価なプリンタを積極的に活用して頂くために
PDFに日本語フォントを埋め込めるよう開発を始めています。
具体的にはIBM iのIFS上に日本語フォントを導入して
指定された日本語フォントをPDFに埋め込むようにするものです。
これはすべてのフォントを埋め込むのではなく
該当PDFで使用された文字の分だけを重複することなく
埋め込むようにするものですべてのフォントを埋め込むわけでは
ありませんのでPDFのサイズが極端に大きくなることはありません。
しかしフォントの仕様とPDF上での埋め込みフォントの仕様は
公開されているものの決して簡単なものではありません。
このTrueType Font はAppleが1989年に開発したものですが
莫大な構造から成り立っており仕様は英文のみの公開です。
しかも構造が複雑で仕様の理解はやさしくありません。
フォントの原理にまで踏み込んで理解しなければならないからです。
例えばPDFはShft_JISではなくUCS-2またはUCS-4でなくてはなりません。
ところがIBM iではEBCDICをいきなりUCSに変換することはできません。
EBCDICをいったんUTF-8に変換してからUCS2またはUCS-4に変換する
必要があります。
このようにコード変換だけでも複雑な工程を必要としています。
それゆえかIBM業界ではPDFへの日本語フォントの埋め込みは
製品ではこれまで例が無く今回が初めての試みです。
これはかなりの高等な技術を要するものですので
㈱オフィスクアトロでは以前より仕様の調査を時間をかけて慎重に進めて参りました。
技術的な準備と開発も現在進めていますが
これまで以上に相当難易度の高い解析が続いていますので開発に時間かかかっています。
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より多くのお客様にご活用頂くために㈱オフィスクアトロは
技術力でお客さまに貢献したいと願っております。
最高の技術をお求めならSpoolライターVer5.0を
お選びください。