すごいニュースをお届けします。
SystemManagerを自社開発している㈱オフィスクアトロでは
PythonのIBM iへの導入に成功しました。
■ Javaを抜いてPythonが№1
_
Python(パイソン)の名前くらいは聞いたことがある人も
多いでしょう。
今、IT業界で最も人気のある開発言語はJavaを抜いてPythonです。
既に開発者人口が最も多いのもPythonですし
大学や学校で最初に習うのはJavaではなくPythonです。
AIの言語として注目されたPythonですが
やさしさと手軽さからPythonが今、急に普及しています。
_
■ IBM のPython対応
IBMもPythonには注目して10年以上前に OS Ver7.1からIBM OSにPythonの
プレ・インストールを始めました。
しかしPythonが YUMというインストーラを採用したために
Ver7.5ではPythonのプレ・インストールは無くなりました。
従って OS Ver7.5にはPythonは導入されていません。
※ IBM のオープン・ソース関連の団体ではPythjonの導入をSTRTCPSVR *SSHD を開始してYUM を導入してそれからPythonを導入するとしいうとても複雑な3段階で説明しています。やさしいことを難しく説明するというオープン系にありがちな説明方法ですがこれではPythonは普及しません。
■ IBM System ManagerをOS Ver7.5でIBMは無償化
_
一方でIBM提供で有償の System Managerというインストーラが
ありましたがこれは弊社のようなソフトウェア・ベンダーの
ソフト製品をIBM ライセンス・プログラムのように
GO LICPGM で登録させるための有償のプロダクトです。
しかしIBM System Managerは使用するにしても非常に難解で
普及しなかったためにIBMは2024年3月で販売をあきらめて
OS Ver7.5でSystem Managerのすべてのコマンドを無償で
配布を始めました。
■ ㈱オフィスクアトロのSystemManager開発
_
㈱オフィスクアトロは自社保有のVer7.5 のSystem Managerを参考にして
OS Ver7.1上で公開されているSystem ManagerのAPIを
すべて使って独力で㈱オフィスクアトロ製のSystem Managerを
開発することに成功致しました。
System Managerの使用そのものも大変難しいのですが
APIを解析して駆使してIBMのSystem Managerと全く同じ製品を
作り上げました。
今回、㈱オフィスクアトロでは Ver7.1で作成したSystemManagerを使って自社のOS Ver7.5にPython導入することに成功致しました。
▼ ㈱オフィスクアトロ Ver7.5 の GO LICPGM の様子
導入済みライセンス・プログラムの表示 ライセンス・ 導入 プログラム 状況 記述 5770WDS *COMPATIBLE OPM COBOL 5770WDS *COMPATIBLE コンパイラー - ILE COBOL *PRV 5770WDS *COMPATIBLE コンパイラー - ILE C 5770WDS *COMPATIBLE コンパイラー - ILE C++ 5770WDS *COMPATIBLE コンパイラー - C/C++ 用の IXLC 5770WDS *COMPATIBLE WORKSTATION TOOLS - BASE 5770XH2 *COMPATIBLE IBM I ACCESS FOR WEB 5770XW1 *COMPATIBLE IBM I ACCESS FAMILY 5770XW1 *COMPATIBLE IBM I ACCESS 使用可能性サポート 4ID8035 *INSTALLED Python Enterprise Framework for IBM i by OFFI
■ Python の配布
㈱オフィスクアトロはOS Ver7.1からVer7.4~7.5に向けて
Pythonのインストーラを作成することに成功致しました。
これによってIBMユーザーは難しいYUMを導入したり操作することなく
今まで同様に RSTLICPGMによってPythonをGO LICPGMの中に
導入することができるようになりました。
▼ ㈱オフイスクアトロ Ver7.5 で動作しているPython
_
■ Python Enterprise FrameWork の開発
_
同時に㈱オフィスクアトロはPython の Enterprise FrameWork の開発を
進めています。
これはオブジェクト指向であるPythonとIBM i ILEシステムとの統合化です。
・レコード・レベルのアクセス
PythonからDB2/400データ・ベースへレコード・レベルでの
アクセスを可能にします。(現在、開発中)
・ライブラリー・システム・プログラムとの統合化
ILE-RPG/COBOL/CLP/Cなどの開発言語とプロシージャー・レベルでの
統合化を図ります。(既に検証済み)
・DDS外部記述の利用
DSPF/PRTFなどの外部記述ファイルをPythonからも利用できるようにします。
・PythonによるWeb開発
PythonによるWeb開発の利用を推進させます。
_
■ 情報システム室の課題を解決して将来の展望を拡大します
今、一番の人気の開発言語はPythonです。
最も開発者人口の多いPythonの開発者をIBM iの開発者として
雇用して育成することができます。
IBM iからオープン系への移行を考えていた企業法人でも
IBM iでPythonが使えるなら今のIBM iを生かすことができます。
_
・IBM iをPythonが使える魅力的なサーバーに変身させることができます。
・開発者不足、退職に伴う後継者問題、若手の育成問題を解決します。
・IBM iの能力を最大限に引き出します。
・将来の開発に向けての展望を拡大することができます。
... Pythonはまちがいなく将来、大きく普及する開発言語です。
早くからPythonを自社に取り入れておくことは
人的問題の解決だけてなく将来に渡る自社のITの展望を
大きく広げる投資となることはまちがいありません。
・㈱オフィスクアトロは限られた若い開発者でも開発できるように
既に拡張QUERYと拡張DFUを発表致しました。
これによって経験の少ない開発者でもIBM iの開発を実現する一方で
Pythonによって既存の多くの開発者をIBM iに吸収していこうと
いうわけです。
■ ㈱オフィスクアトロのPythonへの取り組み
㈱オフィスクアトロもPythonの普及と利用はIBMユーザーにとって
これからは最も重要であると考えています。
将来はまちがいなくIBM iのアプリケーションはRPG + Pythonで
構成される時代になるでしょう。
そのためにPythonをIBM iに簡単にインストールできるように
しておくことが今、大切であると考えてこの度のSystemManagerによる
Pythonのインストールに取り組みました。
今回のSystemManagerの成功はPython普及のための最初の足がかりとなる
記念すべき第一歩であることはまちがいありません。
今後の㈱オフィスクアトロの発表にご注目ぐたさい。