スプールには他人には見られたくない重要な情報が保管されています。
システム値の「システム保護レベル(QSECURITY)」が 20以下では
オブジェクトは保護されていません。
何も機密保護を設定しておかないと、すべての出力待ち行列のスプールが
ユーザーに開示されてしまいます。
給与や経理情報にかかわる機密性の高い出力待ち行列には
機密保護の設定を行うことをお勧めします。
また、担当者に直接関係の無い多くの出力待ち行列が毎回、表示されたのでは、
選択に迷うことにもなりかねません。
このような場合に備えても、表示される出力待ち行列は制限しておかれたほうがよいと思われます。
出力待ち行列の機密保護の設定は、コマンド WRKSPLAUT
によって行います。
WRKSPLAUT は機密保護レベル= 20 でも有効か?
WRKSPLAUT は Spool ライター独自の機密保護ですので
QSECURITY が 20の場合は もちろん、QSECURITY=30以上であっても有効となります。
また、OS/400の機密保護によって *EXCLUDE に設定されているライブラリーは
もちろん非表示となります。
さらに WRKSPLAUT は Spool ライター独自の機密保護ですので、
現行の業務の機密保護などに支障を与える恐れはありません。
WRKSPLAUT で非表示に設定した OUTQ が見えてしまうのは?
あるユーザーが一旦、Spool ライターによって OUTQ の一覧を表示した後で
WRKSPLAUT によって、非表示(使用禁止)に設定しても、
ローカル情報にはそのライブラリーは残ったままになっていますので、
ローカル情報を使って表示した場合はそのライブラリーは一覧表の中に
表示されてしまいます。
次に「最新の情報に更新」ボタンを押したときには、そのライブラリーは表示されません。
従って、最初から非表示に設定しておきたい場合は、
PCクライアントが使用する前に WRKSPLAUT を使って必要な機密保護を
設定しておくことをお勧めします。