FAX送信

FAX送信の概要

Windows FAXとは Microsoft によって Windowsに導入されている
FAX送信の機能であり、これを利用することによって、
安全に信頼性の高いFAX送信を実現することができます。

  • PCサーバーや、新たなFAXソフトウェアを IBM i や PCにも導入する必要がありません。
  • PCには唯一、FAXモデムが必要でありこのモデムにFAX電話回線を接続しておく必要があります。
    FAXモデムは初めから搭載されているノートPCなどもありますので、社内のPCをお調べください。
    新規にFAXモデムを購入したとしても 5千円程度で購入できます。

Windows FAXについて

【スタート】 → 【すべてのプログラム】 → 【Windows FAX とスキャン】 によって、
Windows FAX機能を起動することができます。

Windows の印刷オプションで印刷ではなく FAX を選択すると、
Windows FAX機能を使って FAX送信をすることができます。
つまり 「通常使うプリンタ」として Windows で印刷される印刷物は、
印刷する代わりにFAXもできる機能が提供されています。
従ってWindows に PDFを印刷指示すれば印刷だけでなく FAX送信も可能ということになります。
このことが SpoolライターVer5.0が FAX送信できる原理となっています。

SpoolライターVer5.0では IBM i に接続されているプリンターにスプールを送って印刷する以外に、
クライアント PC(Widnows)に印刷スプールをPDFで戻して、印刷させる「ローカル印刷」という機能があります。
Windows に PDFを印刷として送信できるのですから、印刷だけでなく、FAX送信もできることになります。

SNDFAX コマンドで印刷スプールを FAX送信する

Spoolライターの製品として用意されている FAX送信コマンド: SNDFAX を使えば、
印刷スプールを Windows FAXを利用して FAX送信することができます。
SNDFAX コマンドは IFS にあるPDFファイルを Windows FAX で FAX送信します。

SNDFAX の処理構造

SNDFAXコマンドはIFSに保存されているPDFを指定されたFAX番号へ
Windows FAXを使って FAX送信します。
その処理手順を下記に示します。

Windows FAXがIFSのPDFを読めるようにするために
事前に Windows エスクプローラで IFS にログインしておいてください。

CVTSPLF コマンドで印刷スプールを FAX送信する

CVTSPLF コマンドにも FAX送信の機能が用意されています。
CVTSPLF コマンドは IBM i の印刷スプールをPDFに変換して、
それを SNDFAXコマンドでFAX送信することができます。

CVTSPLF コマンドによる FAX送信の流れ

CVTSPLF で FAX送信を指定して指定の宛先に FAXに PDF変換してFAX送信することができます。
CVTSPLFコマンドを印刷出力CLPに組み込めば FAX出力を行うプログラムを開発することができます。
例えば外注先への指図書(注文書)をある外注先には添付メールで、
別の外注先にはFAXで送る、というような処理を行うことができます。