日本語フォントの追加とは(追加オプション)
日本語フォントの追加とはPDFに日本語フォントを埋め込む機能のことです。
フォントはあくまで有償のライブンス・ソフトウェアです。
そのためフォントをプリンタに搭載するとなるはフォントのメーカーに
プリンタ個別にフォント費用の支払いが発生します。
このためプリンタ・メーカーは価格競争力をつけめため自社のフォントに限定するか
または全くフォントを搭載しないプリンタを販売する傾向にあります。
このためフォントが全く搭載されていないプリンタにPDFで日本語を印刷するには
PDFに日本語を埋め込む必要があります。
ただしある日本語フォントのすべての文字を埋め込むのではなく
そのPDF内で使用されている漢字のみをしかも重複なく埋め込むことになりますので
決して大幅なサイズ増となるわけではありません。
SpoolライターVer5.0では日本語フォントの追加機能に伴い
後述する関連の様々なコマンドにフォントの追加オブションを組み込んでありますが
いずれの場合も初期値はフォントの追加は*NOであり明示的にユーザーが
追加オプションを操作しない限りフォントは追加されません。
またフォントの追加を指示するときには同時に追加するフォントの種類も明示的に
指定する必要があります。
フォントの追加が指定可能なコマンドは
日本語フォントの追加が指定可能なコマンドは次のとおりです。
スプール・ファイル変換 (CVTSPLF)
出力(*OUTPUT) = *PDF 出力オプション(OPTION) = *IFS 日本語フォント(FONT) フォントの埋め込み = *YES を指定すると日本語フォントを埋め込むことができます。
LPR 印刷 (LPR)
出力オプション(PRTOPT) = *PDF フォント(FONT) 日本語フォントの埋め込み = *YES を指定すると日本語フォントを埋め込むことができます。
LPR 印刷装置の作成(CRTDEVLPR)
一般的です。
プリンター型式または *PDF(PRTMAKER) = *PDF フォント(FONT) 日本語フォントの埋め込み = *YES を指定すると日本語フォントを埋め込むことができます。
IPP 印刷(IPP)
出力オプション(PRTOPT) = *PDF フォント(FONT) 日本語フォントの埋め込み = *YES を指定すると日本語フォントを埋め込むことができます。
IPP 印刷装置の作成 (CRTDEVIPP)
一般的です。
プリンター型式または *PDF(PRTMAKER) = *PDF フォント(FONT) 日本語フォントの埋め込み = *YES を指定すると日本語フォントを埋め込むことができます。
PDF 日本語フォントの追加(ADDFONT)
日本語フォントをPDFに追加するコマンドです。
使用方法についてはこのコマンドのマニュアルの説明をご覧ください。
日本語フォントの指定方法
フォントの格納場所
- IBMゴシック : wtsdj__b.ttf
- IBM明朝 : wt_dj__b.ttf
- MSゴシック : msgothic.ttc
- MS明朝 : msmincho.ttc
MSゴシック/MS明朝はMicrosoft社の製品ですのでSpoolライターVer5.0には含まれていません。
MSゴシック/MS明朝を埋め込みたい場合は
/SPOOLWTR/FONT
配下に
FTPでアップロードして配置して下さい。
ユーザー指定フォントを指定するには
ユーザー・ファントのIFS保管ディレクトリー : /QIBM/UserData/OS400/Fonts/TTFonts/
にFtpで手動で無変換でアップロードしてください。
順番にユーザー・フォント1, 2, 3 と解釈されます。