61. スプール・ファイルの処理(WRKSPL)

スプール・ファイルの処理(WRKSPL)は過去も含めて自分だけが出力したスプールを
一覧にして表示します。
異なるOUTQに出力されたものもすべて含めて表示されます。


 WRKSPL                    スプール・ファイルの処理                           
                                                       状況 :      *READY     
 ジョブ :   QPADEV000Q     ユーザー :   QTR            番号 :   851057        
                                                        数 :       05   降順 
 オプションを入力して、実行キーを押してください。                            
   1=PDF 変換      2= 変更        3= 保留   4= 削除   5= 表示   6= 解放       
   7= メッセージ   8=EXCEL 変換   9= テキスト変換                              
                                                                              
                   装置/      ユーザー             合計                      
 OPT   ファイル    待ち行列    ・データ    状況    ページ    部数             
      UTIL        QPRINT      MENU         RDY           7      1             
      SETONCL     QPRINT                   RDY           4      1             
      WRKSPLOPTC  QPRINT                   RDY           9      1             
      WRKSPLOPTC  QPRINT                   RDY           9      1             
      WRKSPLCL    QPRINT                   RDY          21      1             
                                                                              
                                                                        終わり
 F3= 終了   F6= ジョブ選択   F7= ユーザー選択      F11= ビュー2   F12= 取消し
 F13= ライター処理   F14= 印刷を保留   F17= 先頭   F18= 最後       F23= 昇順↑
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[解説]

  ・MYSELF表示(自分の出力したスプールだけの表示)
   従来のスプールの表示はOUTQ単位の表示でしたがこのスプール・ファイルの処理(WRKSPL)は
   異なるOUTQも含めて自分(=ユーザー)が出力したスプールだけが表示されます。
   同じOUTQであっても他のユーザーが表示したスプールは表示されません。

  ・3つの表示方法を切替え
   @同一ジョブ(今、現在のジョブ、ユーザー、ジョブ番号)で出力されたスプール(F8)
   Aこの装置(=ジョブ名)で出力されたすべてのスプール(F6)
   B過去を含めてこのユーザーだけで出力されたすべてのスプール(F7)
   のいずれかを指定して表示を切替えることができます。

  ・昇順/降順の表示を切替え
   F23キーによってスプールを昇順または降順の表示に切替えることができます。
   IBM iユーティリティのWRKOUTQやWRKJOBではすべて昇順表示ですが
   降順に表示するば最新のスプールはつねに最上部に表示されます。

  ・表示最大数
   WRKSPLの表示最大スプール数は 12800個です。しかしお客さまの環境によっては
   スプールの数が12800個以上存在している場合があるかもしれませんが
   そのような場合でも表示できる最大の個数は12800個です。
   F23で降順に指定しても最も後ろのスプールが逆に表示されるわけでは
   ありません。

  ・オプション選択

1=PDF変換 このスプールをこの場でPDFに変換して表示します。
2=変更 スプールの属性を変更することができます。
3=保留 スプールを印刷保留に変更します。
4=削除 スプールを削除します。
5=表示 スプールの内容を表示します。
6=解放 印刷保留されていたスプールを解放します。
7=メッセージ メッセージ待ち(MSGW)になっていた
スプールのメッセージに応答します。
8=EXCEL変換 このスプールをExcelに変換します。
9=テキスト変換 このスプールをテキストに変換します。

  ・機能キーの説明

F3=終了 WRKSPLを終了します。
F6=ジョブ選択 このジョブ名、ユーザー名で出力されたスプールすべてを表示します。
F7=ユーザー選択 このユーザー名で出力されたスプールをすべて表示します。
F7=ユーザー選択 印刷保留されていたスプールを解放します。
F8=このジョブ このジョブ名、ユーザー名、ジョブ番号で出力された
スプールのみを表示します。これが初期値の表示です。
F11=ビューの切替え 欄見出しの表示を切り替えます。
F12=取消し 元の画面の表示に戻ります。
F13=ライター処理 OUTQとライター(DEV)との対の表示のSpoolライター処理を表示します。
F14=印刷の保留/開始 このジョブの印刷保留/解除を切替えます。
ジョブの印刷を保留(*HELD)にすると以降の印刷ジョブによるスプールは
すべて保留となってプリンタに出力されなくなります。
オプションによって「1=PDF変換」や「8=EXCEL変換」「テキスト変換」を
使いたいのであればあらかじめ印刷の前にF14キーによって
印刷を保留にしておく必要があります。
F23=昇順↑/降順↓ スプールの並び順序の昇順または降順を切替えます。
降順を指示すると最新のスプールはつねに最上段に表示されます。
[F14=印刷制御]

WRKSPL                         プリンタの保留            
                                                         
 すべての印刷の制御                                     
                                                         
  現在の状況 . . :       *READY                          
                                                       
                                                         
                                                         
すべての印刷は開始されています。保留にしますか?         
                                                         
 プリンタの保留 . . . . . .   Y            Y=YES,  N=NO 
                                                       
                                                         
                                                         
F12= 取消し

[解説]
F14キーを押してプリンタを「開始」(*READY)から「保留」(*HELD)に変更すると
OVRPRTF HOLD(*YES)によって以降のすべての印刷のスプールは印刷保留(*HELD)になります。
保留を解除するにはもう一度F14キーを押してください。

  ....この機能はテレワークのさめに用意されました。
   テレワークであればプリンタに出力するのではなくPDF変換やEXCEL変換が主となりますので
   プリンタを保留にしておくことが望ましくなります。

・アテンション・キーにWRKSPLをセツトする
 テレワークを始めとしてアテンション・キーにWRKSPLコマンドをセットしておくと
 キー・ボードのアテンション・キー(=ATTNキー: ESCキー)を押すだけで
 WRKSPLコマンドを呼び出すことができます。
 WRKSPLコマンドを次のようにしてアテンション・キーに割振ることを検討してください。

・システム全体にWRKSPLコマンドをATTNキーに割振る
 社内システム全体にWRKSPLコマンドをATTNキーに割振ることができます。
 システム値 : QATNPGM に割振ると社内全体にATTNキーが適用されます。

            CHGSYAVAL SYSVAL(QATNPGM) VALUE('SPOOLWTR/WRKSPL')

  ・ユーザー・プロフィール別に ATTNキーを割振る
   ユーザー・プロフィールにATTNーを設定することができます。

      CHGUSRPRF USRPRF(xxxxxxxx) ATNPGM(SPOOLWTR/WRKSPL)

  ・ジョブ単位で ATTNキーを割振ることができます。
   ユーザー・プロフィールの初期プログラムに指定されているプログラムに

            SETATNPGM PGM(SPOOLWTR/WRKSPL) SET(*ON)

   を埋め込んでください。この初期プログラムが終了するまでは
   ATTNキーの起動プログラムとして有効になります。

   [注意] 上記のようなSETATNPGMを別のCLPなどに埋め込んで実行しても
   効力はそのプログラムが終了するとともに消滅してしまいます。