スプール・ファイルの処理(WRKSPL)は過去も含めて自分だけが出力したスプールを
一覧にして表示します。
異なるOUTQに出力されたものもすべて含めて表示されます。
WRKSPL スプール・ファイルの処理 状況 : *READY ジョブ : QPADEV000Q ユーザー : QTR 番号 : 851057 数 : 05 降順 オプションを入力して、実行キーを押してください。 1=PDF 変換 2= 変更 3= 保留 4= 削除 5= 表示 6= 解放 7= メッセージ 8=EXCEL 変換 9= テキスト変換 装置/ ユーザー 合計 OPT ファイル 待ち行列 ・データ 状況 ページ 部数 UTIL QPRINT MENU RDY 7 1 SETONCL QPRINT RDY 4 1 WRKSPLOPTC QPRINT RDY 9 1 WRKSPLOPTC QPRINT RDY 9 1 WRKSPLCL QPRINT RDY 21 1 終わり F3= 終了 F6= ジョブ選択 F7= ユーザー選択 F11= ビュー2 F12= 取消し F13= ライター処理 F14= 印刷を保留 F17= 先頭 F18= 最後 F23= 昇順↑ (C) COPYRIGHT OFFICE QUATTRO 2020.
[解説]
・MYSELF表示(自分の出力したスプールだけの表示)
従来のスプールの表示はOUTQ単位の表示でしたがこのスプール・ファイルの処理(WRKSPL)は
異なるOUTQも含めて自分(=ユーザー)が出力したスプールだけが表示されます。
同じOUTQであっても他のユーザーが表示したスプールは表示されません。
・3つの表示方法を切替え
@同一ジョブ(今、現在のジョブ、ユーザー、ジョブ番号)で出力されたスプール(F8)
Aこの装置(=ジョブ名)で出力されたすべてのスプール(F6)
B過去を含めてこのユーザーだけで出力されたすべてのスプール(F7)
のいずれかを指定して表示を切替えることができます。
・昇順/降順の表示を切替え
F23キーによってスプールを昇順または降順の表示に切替えることができます。
IBM iユーティリティのWRKOUTQやWRKJOBではすべて昇順表示ですが
降順に表示するば最新のスプールはつねに最上部に表示されます。
・表示最大数
WRKSPLの表示最大スプール数は 12800個です。しかしお客さまの環境によっては
スプールの数が12800個以上存在している場合があるかもしれませんが
そのような場合でも表示できる最大の個数は12800個です。
F23で降順に指定しても最も後ろのスプールが逆に表示されるわけでは
ありません。
・オプション選択
1=PDF変換 |
このスプールをこの場でPDFに変換して表示します。 |
---|---|
2=変更 | スプールの属性を変更することができます。 |
3=保留 | スプールを印刷保留に変更します。 |
4=削除 | スプールを削除します。 |
5=表示 | スプールの内容を表示します。 |
6=解放 | 印刷保留されていたスプールを解放します。 |
7=メッセージ |
メッセージ待ち(MSGW)になっていた スプールのメッセージに応答します。 |
8=EXCEL変換 | このスプールをExcelに変換します。 |
9=テキスト変換 | このスプールをテキストに変換します。 |
・機能キーの説明
F3=終了 | WRKSPLを終了します。 |
---|---|
F6=ジョブ選択 | このジョブ名、ユーザー名で出力されたスプールすべてを表示します。 |
F7=ユーザー選択 | このユーザー名で出力されたスプールをすべて表示します。 |
F7=ユーザー選択 | 印刷保留されていたスプールを解放します。 |
F8=このジョブ |
このジョブ名、ユーザー名、ジョブ番号で出力された スプールのみを表示します。これが初期値の表示です。 |
F11=ビューの切替え | 欄見出しの表示を切り替えます。 |
F12=取消し | 元の画面の表示に戻ります。 |
F13=ライター処理 | OUTQとライター(DEV)との対の表示のSpoolライター処理を表示します。 |
F14=印刷の保留/開始 |
このジョブの印刷保留/解除を切替えます。 ジョブの印刷を保留(*HELD)にすると以降の印刷ジョブによるスプールは すべて保留となってプリンタに出力されなくなります。 オプションによって「1=PDF変換」や「8=EXCEL変換」「テキスト変換」を 使いたいのであればあらかじめ印刷の前にF14キーによって 印刷を保留にしておく必要があります。 |
F23=昇順↑/降順↓ |
スプールの並び順序の昇順または降順を切替えます。 降順を指示すると最新のスプールはつねに最上段に表示されます。 |
[F14=印刷制御]
WRKSPL プリンタの保留 すべての印刷の制御 現在の状況 . . : *READY すべての印刷は開始されています。保留にしますか? プリンタの保留 . . . . . . Y Y=YES, N=NO F12= 取消し
[解説]
F14キーを押してプリンタを「開始」(*READY)から「保留」(*HELD)に変更すると
OVRPRTF HOLD(*YES)によって以降のすべての印刷のスプールは印刷保留(*HELD)になります。
保留を解除するにはもう一度F14キーを押してください。
....この機能はテレワークのさめに用意されました。
テレワークであればプリンタに出力するのではなくPDF変換やEXCEL変換が主となりますので
プリンタを保留にしておくことが望ましくなります。
・アテンション・キーにWRKSPLをセツトする
テレワークを始めとしてアテンション・キーにWRKSPLコマンドをセットしておくと
キー・ボードのアテンション・キー(=ATTNキー: ESCキー)を押すだけで
WRKSPLコマンドを呼び出すことができます。
WRKSPLコマンドを次のようにしてアテンション・キーに割振ることを検討してください。
・システム全体にWRKSPLコマンドをATTNキーに割振る
社内システム全体にWRKSPLコマンドをATTNキーに割振ることができます。
システム値 : QATNPGM に割振ると社内全体にATTNキーが適用されます。
CHGSYAVAL SYSVAL(QATNPGM) VALUE('SPOOLWTR/WRKSPL')
・ユーザー・プロフィール別に ATTNキーを割振る
ユーザー・プロフィールにATTNーを設定することができます。
CHGUSRPRF USRPRF(xxxxxxxx) ATNPGM(SPOOLWTR/WRKSPL)
・ジョブ単位で ATTNキーを割振ることができます。
ユーザー・プロフィールの初期プログラムに指定されているプログラムに
SETATNPGM PGM(SPOOLWTR/WRKSPL) SET(*ON)
を埋め込んでください。この初期プログラムが終了するまでは
ATTNキーの起動プログラムとして有効になります。
[注意] 上記のようなSETATNPGMを別のCLPなどに埋め込んで実行しても
効力はそのプログラムが終了するとともに消滅してしまいます。