1. 印刷待ち行列権限の処理 (WRKSPLAUT)
WRKSPLAUT コマンドはユーザー別に各印刷待ち行列(OUTQ) の表示を制限します。

【説明】
機密保護を設定するユーザー・プロフィール名を入力してください。
*CURRENT は、今、実行中のユーザー・プロフィールであることを示します。

このユーザーに表示させたくない待ち行列(OUTQ) には 4=使用禁止を指定してください。
使用禁止として指定されたOUTQ は、このユーザーには表示されません。
この設定は直ちに有効となり以降の操作では表示は行われません。
この設定は「オブジェクト権限ファイル」(QUSRTEMP/OBJAUTF) として
ライブラリー QUSRTEMP に保管されます。
IBM i のリプレースには移行の必要があります。
WRKSPLAUTの操作権限
WRKSPLAUT の操作には操作権限 *SECADM が必要です。これは機密保護権限の無いユーザーによって不用意に非表示として保護されている
OUTQ を表示できるように書き換えられてしまうことを防ぐためです。
グループ・ユーザープロフィールの処理について
ユーザー・プロフィールをグループ・ユーザーとしてグループ化している場合は
上位の親のグループ・ユーザー・プロフィールについて登録すれば
グループ内のユーザーについてすべて有効となります。
ただしユーザー内でも個別の設定がある場合はそれが優先されます。
【例】

この場合、経理部主計課のユーザー・プロフィールに WRKSPLAUTを登録しておけば
主計課のすべてのユーザー・プロフィールについて設定が有効となります。
財務課のユーザー・プロフィールについてWRKSPLAUTに登録しておけば
財務課のすべてのユーザー・プロフィールについて有効となります。
また主計課とは別に田中 稔のユーザーとして登録しておけばそれが優先されます。
つまりあるOUTQ: KROUTQ は主計課のグループでは許可されているが
主計課の田中 稔には許可されていない、という登録が可能になります。
ただし経理部というグループ・ユーザーは存在し得ません。
主計課や財務部というグループ・ユーザーの上に、
重ねてグループ・ユーザーを作成することができないからです。
これは i5/OS の仕様です。