61. MOBILE 印刷装置の作成( CRTDEVMBL )
MOBILE 印刷装置の作成( CRTDEVMBL )は MOBILE 印刷装置を作成します。
MOBILE 印刷を行うにはあらかじめこの MOBILE 印刷装置が必要です。
MOBILE 印刷のための印刷待ち行列( MOBILE )はライブラリー SPOOLWTR に
用意されていますので、この装置: MOBILE を作成すると
OUTQ: MOBILE に関連づけられます。
ライブラリー SPOOLWTR に OUTQ: MOBILE が存在しない場合は
CRTOUTQ OUTQ(SPOOLWTR/MOBILE) TEXT('MOBILE印刷待ち行列') AUT(*ALL)
によって OUTQ: SPOOLWTR/MOBILE を作成してください。
MOBILE 印刷装置の作成 (CRTDEVMBL) 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 装置名 . . . . . . . . . . . . MOBILE 文字値 装置クラス . . . . . . . . . . *LAN *LCL, *RMT, *VRT, *SNPT, *LAN 装置タイプ . . . . . . . . . . '3812 ' 3287 , 3812 , 4019 , 4201 ... 装置型式 . . . . . . . . . . . '1 ' 0 , 1 , 2 ... プリンター型式または *PDF . . . *ESCPDBCS LAN 接続機構 . . . . . . . . . *USRDFN *LEXLINK, *IP, *USRDFN ポート番号 . . . . . . . . . . 0 0-65535 ページ・サイズ : ページ・サイズ . . . . . . . *SPLF *SPLF, *CUSTOM, *A4, *A5... 用紙方向 . . . . . . . . . . *LANDSCAPE, *PORTRAIT フォント : 識別コード . . . . . . . . . ' MSゴシック ' ポイント・サイズ . . . . . . 11 1-999, *NONE 印刷装置エラー・メッセージ . . *INFO *INQ, *INFO メッセージ待ち行列 . . . . . . *SYSOPR 名前 , *CTLD, *SYSOPR... ライブラリー . . . . . . . . 名前 , *LIBL, *CURLIB パリティーのタイプ . . . . . . *NONE *TYPE, *EVEN, *ODD, *NONE... 停止ビット . . . . . . . . . . '1 ' *TYPE, 1 , 2 ホスト印刷の変換 . . . . . . . *NO *NO, *YES リモート・ロケーション . . . . '127.0.0.1'
装置名( DEVD ) | ・・・・・・・ |
装置名は MOBILE とします。 これ以外の名前を指定することはできません。 |
---|---|---|
装置クラス( DEVCLS ) | ・・・・・・・ | *LAN と指定してください。 |
装置タイプ( TYPE ) | ・・・・・・・ | 3812 を指定してください。 |
装置型式( MODEL ) | ・・・・・・・ | 1 を指定してください。 |
プリンター型式または*PDF ( PRTMAKER ) |
・・・・・・・ | *PDF を指定します。 |
LAN 接続機構( LANATTATCH ) | ・・・・・・・ | *USRDFN と指定してください。 |
ポート番号( PORT ) | ・・・・・・・ | 0 を指定してください。 |
ページ・サイズ( PAGESIZE ) | ・・・・・・・ | *SPLF を指定してください。 |
フォント( FONT ) | ・・・・・・・ |
ASCII のフォントを指定します。 IBM i の印刷出力は固定ビッチフォント (すべての文字幅が同じ幅である)で 設計されています。 これに対して Windows の多くは プロポーショナル・フォント (文字によって印刷幅が異なる) です。 このためここでプロポーショナル・フォントを 指定すると当初の設計とは異なるため 印刷のズレを生じてしまいます。 必ず固定ピッチフォントを指定してください。 省略は MS ゴシックを指定してください。 さらにポイント・サイズは 11 を 指定してください。 |
印刷エラー・メッセージ ( PRTERRMSG ) |
・・・・・・・ | *INFO と指定してください。 |
メッセージ待ち行列( MSGQ ) | ・・・・・・・ |
*SYSOPR と指定してください。 *SYSOPR とは操作員メッセージ(QSYSOPR)で あることを意味しています。 |
パリティのタイプ( PARITY ) | ・・・・・・・ | *NONE と指定してください。 |
停止ビット( STOPBITS ) | ・・・・・・・ | 1 と指定してください。 |
ホスト印刷の変換( TRANSFER ) | ・・・・・・・ | *NO と指定してください。 |
リモート・ロケーション ( RMTLOCNAME ) |
・・・・・・・ | つねに 127.0.0.1 を指定してください。 |
遠隔ユーザー名( RMTUSR ) | ・・・・・・・ | ブランクのままにしておいてください。 |
送付先ディレクトリー( DIR ) | ・・・・・・・ | ブランクのままにしておいてください。 |
出力ストリーム・ファイル ( TOSTMF ) |
・・・・・・・ |
*GEN として指定しておいてください。 結果の PDF はつねに /SPOOLWTR/QTEMP に 名前も自動生成して出力されます。 |
ユーザー定義ドライバー・ プログラム |
・・・・・・・ |
これは印刷ドライバーの名前を指定します。 ドライバーとして SPOOLWTR/MOBILE を 指定します。 このドライバーが MOBILE 印刷の中核であり MOBILE 端末へのリダイレクトを行います。 従ってこれ以外の名前は使用しないでください。 |
権限( AUT ) | ・・・・・・・ | 権限は *ALL を指定してください。 |
MOBILE 印刷装置のスタート
MOBILE 印刷装置を作成しただけでは MOBILE OUTQ とは関連づけられません。
-
MOBILE 印刷装置( DEVD )をオンに構成
WRKCFGSTS CFGTYPE( *DEV ) CFGD( MOBILE ) の「 1 = オンへの構成変更」によって
MOBILE をオンに構成変更してください。
これは作成直後の最初だけの処理です。以降は MOBILE は IPL の都度、自動的にオンになります。 -
STRPRTWTR( 印刷書き出し PGM 開始 )によってライター(装置)を稼働させる。
STRPRTWTR DEV( MOBILE ) OUTQ( SPOOLWTR/MOBILE ) によって
ライター( MOBILE ) を開始してください。
AutoWebの 構成: WEBENV の MOBILE_PRINT を *YES に変更する。
GO ASNET.COM/AUTOWEB で AUTOWEB メニューを表示して
「2. 実行環境の設定 ( WEBENV )」を選択してください。
#------------------------------------------------------ # モバイル・ブリント # *YES の場合はモバイルからの印刷要求のスプールは # すべてモバイル端末にリダイレクトされます。 #------------------------------------------------------ MOBILE_PRINT *YES
MOBILE_PRINT を *YES に指定してください。
この指定によって AutoWeb はモバイル端末からの印刷要求があれば
印刷スプールを OUTQ: MOBILE に投入します。
OUTQ: MOBILE に投入されてスプールは MOBILE 端末にリダイレクトされて
結果的に AirPrint によってモバイル・プリンターに印刷することができます。
(まとめ) MOBILE印刷を行うには
MOBILE 印刷を可能にするには
- AutoWeb が導入されていること。
- オート・モバイルの追加オプションの契約があること。
- MOBILE 印刷装置が作成されていること。
- 装置: MOBILE がオンで稼働していること。
- AutoWeb の構成: WEBENVで MOBILE_PRINT に *YES が指定されていること。
が必要となります。
62. MOBILE 待ち行列のクリヤー ( CLRUSRQ )
モバイル印刷のための印刷ドライバー( SPOOLWTR / MOBILE )は、PDF 変換の完了通知を待ち受ける
ためにユーザー待ち行列( SPOOLWTR / MOBILEQ )を使用しますが
この MOBILEQ は梱包されているデータがなくても長年の使用で満杯となってしまいます。
ユーザー待ち行列 *USRQ には IBM i によるクリヤーコマンドは用意されていませんので
適切な時期に再作成してやらねばなりません。
これを行うのが MOBILE 待ち行列のクリヤー ( CLRUSRQ )です。
導入時の SPOOLWTR / MOBILEQ は 初期 10,000 レコードで満杯時に 1,000 レコードを3回追加されます。
MOBILEQ は先入れ先出し( F )として作成されます。
事情に応じてユーザーが MOBILEQ の大きさを変えて再作成しても構いません。
CLRUSRQ は既存の *USRQ の大きさを検索して再作成が必要なときは元のサイズと同じ大きさで
再作成されます。
ユーザー待ち行列のクリヤー (CLRUSRQ) 選択項目を入力して,実行キーを押してください。 ユーザー待ち行列 . . . . . . . . > MOBILEQ 名前 ライブラリー . . . . . . . . > SPOOLWTR 名前 , *LIBL, *CURLIB クリヤー . . . . . . . . . . . > *KEEP *ALL, *KEEP
- ・ユーザー待ち行列
- MOBILEQ とライブラリーには SPOOLWTR と指定してください。
この CLRUSRQ コマンドを他の適用業務で使用するのであれば
適切なユーザー待ち行列の名前を指定することができます。 - ・クリヤー
- クリヤーの方法を指定します。
*KEEP : 現在のデータを保持して内容をクリヤーします。
*ALL : すべてのデータをクリヤーします。