印刷スプールをメール送信する

11. メール・アドレスの登録 (WRKMAILADR)

メール・アドレスの登録 ( WRKMAILADR ) は
後の 「 SMTP メール送信 ( SNDMAIL ) 」で使用するメール・アドレスを登録します。
ここで繰り返して使用するメール・アドレスを登録しておけば
SMTPメール送信 ( SNDMAIL ) コマンドでF4キーによって
登録済みのメール・アドレスを簡単に検索することができます。

【解説】

このジョブは英小文字の入力を必要とするため、
メール・アドレスの登録 ( WRKMAILADR )コマンドを開始すると、
実行中のこのジョブは CCSID=5035 に変更されます。
処理が終われば、元の CCSID に戻ります。( 半角カナは入力しないでください。 )

最初にメール・アドレスを追加するには、最上段の入力行に 1=追加 を指定して、
メール・アドレス と 名前 を入力して実行キーを押すと次のように登録画面が表示されるので、
会社名 と 識別 を入力して実行キーを押せば登録されます。
正しく登録できたか確認するには 「 F5=最新表示 」 を押してください。

12. SMTP メール送信 (SNDMAIL)

【SNDMAIL の紹介】

SMTPメール送信(SNDMAIL-簡易メール送信機能) は
Spoolライター Ver5.0 で追加された新機能であり
メール・サーバーにネットワーク接続可能な IBM i から
メール送信を可能にする機能です。

  • 単純にメール本文を送信する。
  • 指定したスプールを添付ファイルとして添付してメール送信する。

という機能を利用することができます。
単純なメール送信機能はシステム操作員メッセージを監視しておいて
異常が発生すればエラーの内容を担当者の携帯電話に
メール送信して通知するような適用業務を作成することができます。
また深夜無介入ジョブの完了を携帯電話や会社のメールに転送することもできます。
スプールを添付ファイルとして送信する機能は
注文書を取引先に自動でメール送信するような業務を構築することもできます。
これらのサンプルは追って紹介しますが、
IBM i から簡単にメール送信できる機能は業務の自動化に大いに役に立つはずです。

なお SNDMAIL の追加によって CVTSPLF (スプール・ファイルの変換)コマンドも
メール送信の機能が追加されています。
CVTSPLF コマンドを使えば、例えば印刷スプールを PDF 変換して
メールに添付して同時に送ることができるようになります。

【パラメータ】
宛先人メール・アドレス
(TOADDR)
メールの宛先のメール・アドレス(30桁以内)を入力します。
「F4=リスト」キーによってメール・アドレスを検索することができます。
宛先人メール・アドレス
(CC)
CC (同報送信) のメール・アドレス(30桁以内)を入力します。
「F4=リスト」キーによってメール・アドレスを検索することができます。
宛先人メール・アドレス
(BCC)
BCC(非表示同報送信) のメール・アドレス(30桁以内)を入力します。
「F4=リスト」キーによってメール・アドレスを検索することができます。
発信人メール・アドレス
(FROMADDR)
発信元となるあなたのメール・アドレス(30桁以内)を入力してください。
「F4=リスト」キーによってメール・アドレスを検索することができます。
主題
(SUBJECT)
メールの主題(128桁以内)を入力します。
本文
(MSG)
メールの本文(1024桁以内)を入力します。
添付ファイル
(ADDFILE)
添付ファイルが保存されているIFS のフルパス名を指定してください。
SMTP認証方式
(SMTPAUTH)
メール送信時にSMTP認証を使用するかどうか、
また、どの認証方式を使用するかを指定します。
SMTPサーバーが認証を必要としている場合は*NONE以外を指定して下さい。
SMTP認証ユーザー SMTP認証で使用するユーザー名を指定します。
SMTP認証パスワード SMTP認証で使用するパスワードを指定します。
-----(追加のパラメータ)-----
ログ表示(LOG)
( *NO --- *YES\*NO)
送信中のログを表示します。
正しく送信できないときにはログ表示して問題を解析してください。
優先順位(PRIORITY)
(*NORMAL --- *HI/*NORMAL)
メールに優先順位を指定することができます。
発信人への通知(NOTIFY)
配達の遅延
(*NO --- *YES/*NO)
メールの配達が遅延したことを通知する。
配達の失敗
(*NO --- *YES/*NO)
メールの配達が失敗したことを通知する。
配達の成功
(*NO --- *YES/*NO)
メールの配達が成功したことを通知する。
SMTPサーバー名
(SMTPSERVER)
SMTPサーバーの名前もしくはIPアドレスを指定します。
SMTPポート番号
(SMTPPORT)
SMTPサーバーのポート番号を指定します。
【説明】

SNDMAIL が使用可能となるためには、IBM i が、SMTPサーバーに接続可能であることが条件です。
コマンド入力画面から

PING RMTSYS(SMTP.OFFICEQUATTRO.COM)

と打鍵して実行して応答を得ることができれば、
IBM i がそのSMTPサーバーと接続可能であると言うことができます。
逆に応答がない場合は IBM i は SENDMAIL を使用することはできない環境です。
IBM i がSMTPサーバーに接続できるようにするには、
あなたの会社のネットワーク管理者にご相談ください。