専用用紙の位置合わせを印刷の編集で

印刷の編集機能を使って専用用紙イメージ画像を印刷の背景イメージとして
レイアウトする方法を紹介します。
印刷の編集の適用の参考にもなります。

(1) 専用用紙イメージを画像に作成する

現行の専用用紙を画像ファイル(.JPGや .PNGなど)に作成します。
具体的な方法は「オーバーレイ印刷への移行と保守」を参照してください。

(2) 印刷出力を実行する

専用用紙に印刷出力する印刷プログラムを実行してスプールを作成します。
編集のためのスプールは社内で

CRTOUTQ OUTQ(QGPL/EDTOUTQ) TEXT(' 編集用 OUTQ') AUT(*ALL)

のようにして編集用のOUTQを作成しておいて

CHGJOB OUTQ(QGPL/EDTOUTQ)

としてから印刷出力プログラムを実行すれば、スプールは QGPL/EDTOUTQ に
出力されて保管されます。

(3) On the Webを起動する

ブラウザから
URL: http:// (IBM iのIPアドレス) :3007
で実行して、On the Webを起動してください。

(4) 編集スプールを編集モードでオープンする

次のようにスプールをOn the Webの編集でオープンします。

(5) 用紙イメージを挿入する

[ 挿入] - [ OVERLAY書式] で、作成した専用用紙イメージを挿入します。

(6) 印刷項目をマウスで移動して調整します

(7) 編集データを保管する

[ファイル] - [この編集を保存する] によって編集データを保存します。

(8) 編集データを適用する

以降に印刷される印刷出力に編集データを反映させるには
印刷を実行するCLPの最後に CVTSPLFコマンドの実行を付加します。

   OVRPRTF FILE(QPRINT) HOLD(*YES) SECURE(*YES) OVRSCOPE(*JOB)
   CALL MYPRTPGM
   DLTOVR FILE(QPRINT) LVL(*JOB)
   CVTSPLF SPLF(QPRINT) JOB(*) SPLNO(*LAST) EDTOUT(*YES) OPTION(*PRINT)
[解説]

OVRPRTF HOLD(*YES) はプリンタに印刷されないように一時的に保留を指示します。
SECURE(*YES) は上位のオーバーライドよりもこれを優先することを指示しています。
CVTSPLF EDTOUT(*YES) が編集データの適用を指示しています。
OPTION(*PRINT)は印刷することを指示しています。
PDFやメール送信などでは他のオプションを指示してください。

※編集データの適用は自動編集ジョブの監視に任せることもできます。
 自動編集ジョブの監視に任せれば、 適用業務CLPなどの変更は一切必要なくなります。
 自動編集ジョブに関してはこちらを参照してください。