DOS コマンドによる FTP の操作方法

Windows から IBM i の IFS へのストリーム・ファイルの転送や
IBM i の IFS から Windows へのダウンロードは開発や運用時点で
日常的に必要となります。
しかし5250エミュレータの転送機能では IFS のストリーム・ファイル
(HTML や画像ファイルなど)を転送することはできません。

ここでは、IFS へのアップロードや IFS からのダウンロードに
まだ不慣れな方のために、DOS コマンド・プロンプトによる
FTP の基本的な操作方法について解説します。

FTP を使用するためには IBM i で FTP サーバーが開始されて
いる必要があります。
導入時の設定のままであれば FTP サーバーは開始されていますが
意図的に FTP サーバーを停止している場合もありますので
その場合はシステム管理者に相談の上、FTP サーバーを
開始してください。

DOS コマンド・プロンプト画面の起動

Windows の DOS コマンド・プロンプト画面は
【スタート】 - 【コマンド・プロンプト】 を選択して起動することができます。

コマンドプロンプト

この DOS プロンプト画面は通称、「DOS 窓」などと呼ばれることも あります。

HOME ディレクトリーにセット

DOS プロンプト画面で
C:\User\MyName\ のようにHOMEでない位置が表示された場合は
>CD C:\ + 【Enter】( Change Directory C:\ の意味 )によって
HOME を C:\ にセットしてください。

FTP コマンドの開始

FTP + (IBM i の IP アドレス)によって FTP を開始します。

FTP 192.168.1.1 + [Enter] によって IBM i の FTP サーバーに接続を 開始します。

ユーザー・プロフィールを入力

>ユーザー (192.168.1.1 (none))>MYUSER
192.168.1.1 に接続しました。

何もしないで5分間以上放置すると FTP は終了すると警告しています

>CONNECTION WILL CLOSE IF IDLE TIME THAN 5 MINUTES

パスワードを入力。パスワードは表示されません。

>331 ENTER PASSWRD
>パスワード: *******

ログイン成功

>220 MYUSER LOGGED IN

これから始める転送は無変換モードであることを宣言します。

FTP> BIN

バイナリィ・モードが受入れられました。

REPLASATION TYPE BYNALY IMAGE.

ローカル PC の c:\DENPYO.JPG を
IBM i の IFS の /SPOOLWTR/DENPYO.JPG としてアップロードを指示します。

FTP> put c:\DENPYO.JPG /SPOOLWTR/IMAGE/DENPYO.JPG

※FTP のファイルのアップロード(PC->IBM i)には PUT コマンドを利用します。
   逆にダウンロード(IBM i -> PC) の場合は GET コマンドを利用します。

quit によって FTP を終了します。

FTP> quit

exit によって DOS コマトンド・プロンプトも終了します。

FTP> exit

下図は上記の一連の様子を示しています。

FTP実行の流れ