独自の機密保護機能

Spool ライターには独自の機密保護を設定する IBM i コマンド WRKSPLAUT を備えています。

ユーザー・プロフィール毎に各 OUTQ を オプション=4 によって 非表示にし、 OUTQ そのものを特定のユーザーから見えないように設定することができます。

SPOOLWTR/WRKSPLAUT USER( ユーザー・プロフィール ) + (実行キー)

例えばユーザー QUSER に機密保護を設定するのであれば

SPOOLWTR/WRKSPLAUT QUSER + (実行キー)

で次のような画面が 表示されます。


 WRKSPLAUT                    印刷待ち権限の処理                            
                                                                            
 ユーザー・プロフィール . . . . :   QUSER                                   
                                                                            
 このユーザーに対して OS400 とは別に独自の機密保護を設定します。            
  選択項目を入力して実行キーを押してください。                             
  指定のないものは「 1= すべて許可」と見なされます。                       
   1= すべて許可   4= 使用禁止  (  OUTQ は非表示になります。 )          
                                                                            
 OPT    状況    OUTQ         LIBRARY         テキスト                       
                QPRINTX      $JDCSM          特殊文字 OUTQ                  
                QPRINTX      #@SD511$06      教育同人社                  
                QNETJOBLOG   ASNET.USR       JOBLOG for EnterpriseServer    
                QNETJOBLOG   ASNETUSR10      JOBLOG for EnterpriseServer    
          1     FAXLOG       FAXWKR          FAX 送信済ログ                 
          1     FAXOUTQ      FAXWKR          FAX 待ち行列                 
          1     FAXLOG       FAXWKR_B        FAX 送信済ログ                 
          1     FAXOUTQ      FAXWKR_B        FAX 待ち行列               
                DEMOOUTQ     QGPL                  
                                                                       続く 
 F3= 終了   F12= 取消し                                                     

ここでオプション 4=使用禁止 を設定しておけば、そのライブラリーは 指定したユーザーには表示されません。

WRKSPLAUTご使用の前にライブラリーQUSRTEMPの使用権限は
*PUBLIC=ALL に設定しておいてください。

WRKSPLAUT による機密保護情報は、ライブラリーQUSRTEMP内の
OBJAUTF というファイルに保管されます。
このため Spool ライターのリリースアップ等によってライブラリー SPOOLWTR が上書きされたとしても、
この機密保護情報が失われることはありません。

QUSRTEMP/OBJAUTF は WRKSPLAUT を実行して初めて生成されます。
Spool ライター導入時には OBJAUTF は存在していませんが、実行には支障ありません。