印刷スプールを添付ファイルにしてメールで送信することができます。
- ブラウザ機能(On the Web)でツール・バーのメール送信ボタンを押す
- Spoolライターのメール送信(SNDMAIL)コマンドをユーザーの印刷CLPに組み込む
の、いずれかの方法によってスプールをメールで送信することができます。
スプールはテキスト・ファイルまたはPDFとして添付することができます。
典型的なスプールのメール送信は
- 注文書を添付して取引先にメール送信する。
- 請求書を添付して得意先にメール送信する。
などが考えられます。
また Spoolライターは、独自にSMTP( Simple Mail Transfer Protocol ) 機能を持っていますので
スプールを添付ファイルとして送信するだけでなく、独自のメール機能を業務に組み込んで
活かすことができます。
例えば夜間の無人バッチ処理に障害が発生したときには MONMSG によって障害をモニターしておいて
発生したエラーの内容を操作員の携帯やスマートホンにメールすることができます。
1. 最初にメール・アドレスを登録しておく
必ずしも必要ではありませんが、事前にメール送信の送り先のメール・アドレスを
事前に登録しておくことをお勧めします。
ユーティリティー・メニュー(GO UTIL) の「21. メール・アドレスの登録」(WRKMAILADR)を
選択して名前とメール・アドレスを登録してください。
※ メール・アドレスは QUSRTEMP/MAILADR というデータ・ベースに登録されます。
IBM i を移行するときは、このファイルも移行してください。
( QUSRTEMP/MAILADR は最初の使用時に自動的に作成されます。)
2. スプールを選択してメール送信を指示する
スプールをクリックして選んでからツール・バーの「メール送信」ボタンを押すと
メールを送信するためのダイアログが表示されます。
宛先人、発信人などの必要な項目を記入して「送信」ボタンを押すとSMTPメール送信が完了します。
このメール送信のために IBM i の SMTPサーバーの設定や開始の必要はありません。
ただしメール送信は IBM i から直接、TCP/IPネットワークを通じて送信されますので
IBM i が外部とTCP/IP接続が可能であることが条件となります。
IBM i が外部接続できない環境下ではメール送信はできません。
【お願いとお断り】
弊社(潟Iフィスクアトロ)がお客様、個別にお客様の IBM i の環境が外部TCP/IP接続が可能かどうかの
お問い合わせに答えることはできません。(保守の適用範囲外とさせて頂きます。)
外部接続が可能かどうかはお客様の責任の範囲内でお客様のネットワーク管理者にご相談ください。
3. CL コマンドを利用して自動的にメール送信する
Spoolライターの製品内に用意されている CVTSPLFコマンドのメール送信機能を使えば
印刷スプールを指定してメール送信することができます。
あるいは SNDMAILコマンドを使えば、スプールを添付しなくても単にメールだけを
送信することもできます。
このことを利用すれば障害の発生を操作員の携帯電話やスマートフォンにメールで転送して
知らせることができます。
利用方法によって適用業務の範囲を拡大することができます。