簡易スタートを試す
ここでの説明はとにかく the Windowsライターで印刷を試すことを説明します。
動作原理はともかくとして印刷してみたいという方に向いています。
プリンタ・ドライバのあるWindows PCの
・IPアドレス
・ユーザー、パスワード
・プリンタ名
を事前に調べておいてください。
印刷させてみたい装置のプリンタ・セッションは起動しないでください。
装置のOUTQにも何もスプールは入れないでおいてください。
ここで紹介する方法はWINDOWSライターをスタートさせて同時に装置設定ファイルに登録する方法です。
上記の正確な情報がわかっていれば数分でWINDOWSライターを起動させて直接印刷を試すことができます。
GO WINDOWSメニューのオプション「WINDOWS ライターの開始 (STRWINWTR)」を選択します。
WINDOWS ライターの開始 (STRWINWTR)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
仮想印刷装置 . . . . . . . . .
出力待ち行列 . . . . . . . . .
ライブラリー . . . . . . . . .
プリンタ定義テーブル (PDT) . .
IPアドレス. . . . . . . . . . .
WIN01
*DEV
*PRTDEF
リストは F4 または *ALL
名前 , *DEV
名前 , *LIBL, *CURLIB
[解説]
WINDOWS ライターの開始(STRWINWTR)の起動に対して最初に入力するのは仮想印刷装置の名前だけです。
次にIPアドレスが *PRTDEF と表示されていますが、これは装置設定に従って読取るという意味です。
そこでIPアドレスに具体的な値(例えば 192.168.1.43のように)を入力して
実行キーを押すと次のようにユーザー名とパスワードの入力欄が表示されます。
WINDOWS ライターの開始 (STRWINWTR)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
仮想印刷装置 . . . . . . . . .
出力待ち行列 . . . . . . . . .
ライブラリー . . . . . . . . .
プリンタ定義テーブル (PDT) . .
IPアドレス . . . . . . . . .
ユーザー . . . . . . . . . . .
パスワード . . . . . . . . . .
ワークグループ . . . . . . . .
プリンタ名 . . . . . . . . .
書出プログラムMSG 用待ち行列 . .
ライブラリー . . . . . . . . .
出力オプション . . . . . . . .
WIN01
*DEV
' '
'192,168,1,43'
WORKGROUP
*NONE
*DEVD
リストは F4 または *ALL
名前 , *DEV
名前 , *LIBL, *CURLIB
リストはF4
名前, *DEVD, *REQUESTER
名前, *LIBL, *CURLIB
*PRINT, *IFS, *DEBUG
[解説]
IPアドレスに具体的なIPアドレスを入れて実行キーを押すと
ユーザー、パスワード、ワークグループ、プリンタ名の入力欄が表示されますので
正しい値を正確に入力して実行キーを押すとWINDOWSライター・ジョブが開始されます。
GO WINDOWSメニューに戻って「F5= 活動状況」キーを押すと次のように活動状況を確かめることができます。
活動ジョブの処理
19/08/13
CPU %: .5 経過時間 : 06:23:06 活動ジョブ数 : 198
オプションを入力して,実行キーを押してください。
2= 変更 3= 保留 4= 終了 5= 処理 6= 解放 7=メッセージ の表示 8=スプール・ファイル の処理 13= 切断 ...
OPT
サブシステム/ジョブ
QSPL
IPPDEV
LPRPRT
WIN01
XEROX
WINDOWS
WIN01
現行
ユーザー
QSPL
QSPLJOB
QSPLJOB
QSPLJOB
QSPLJOB
QSYS
QTR
タイプ
SBS
WTR
WTR
WTR
WTR
SBS
BCH
CPU %
.0
.0
.0
.0
.0
.0
.0
機能
PGM-WINDWTR
状況
DEQW
EVTW
EVTW
EVTW
EVTW
DEQW
TIMW
[解説]
サブ・システム WINDOWSの配下に装置: WIN01のジョブ: WIN01が起動してTIMW で待機しています。
これが WINDOWSライター・ジョブです。
OUTQ: WIN01 には何もスプールがないので
WRKOUTQ QPRINT などで何かテストに適した小さな1ページ程度の
スプールをOUTQ: WIN01に移してみてください。
( 最初の印刷のテストでいきなり複雑な印刷スプールをテストしないでください。
テストで最も複雑なケースから試す人がいますが障害が発生したときに原因を特定しにくくしてしまいます。
最初は基本的なものから試してください。)
首尾よく印刷できましたでしょうか?
印刷出力できなかった場合はオプション「3=終了」でWINDOWSライターを終了させてから
「33. ジョブ・ログの表示」でジョブ・ログを調査してください。
DSPMSG QSYSOPR で操作員メッセージもご確認ください。
印刷が成功した場合
WINDOWSライターによる印刷への移行がどんなに簡単であるか実感されたと思います。
既存のTELNET装置記述をそのまま利用して印刷したので何も作成する必要はありませんでした。
しかも装置をスタートさせると同時に装置記述(QUSRTEMP/WINPRT)が作成されて
いますので後は必要に応じてこれらを変更すればよいだけです。
印刷が成功したのであればクライアントの Windows PCのプリンタ・セッションはもはや不要なものとなりました。
このクライアントの Windwos10問題 + Java有償化問題はこれで解決しました。
TRWINWTR(WINDOWS ライターの開始)で設定したパラメータの内容はすべて
装置設定ファイル: QUSRTEMP/WINPRT に保存されており次回以降に
STRWINWTRコマンドを呼び出したときに初期値として表示されます。
このことを利用して、すべてのTELNET印刷装置をひとつずつパラメータ値を入れてスタートさせていけば
すべての装置を設定することができます。
しかしプリンタが100台以上あるような場合はひとつずつスタートさせて登録していくのは大変な作業です。
そこでプリンタを設定管理する方法を次にご紹介します。