装置構成を登録する

the Windowsライターのオブジェクトが入っているのは
ライブラリー: WINDOWS です。
以降の説明ではすべて WINDOWSというライブラリーが
使用するジョブのライブラリー・リストに入っているものと仮定して説明します。
まだの場合は

ADDLIBLE WINDOWS *LAST

によってライブラリー・リストに追加してください。

(1)メニュー : WINDOWS を表示する

WINDOWS     the WINDOWSライターメニュー

次の中から一つを選んでください。

 

ライターの開始と終了

 1.

 2.

 3.

 4.

サブ・システム WINDOWS の開始

WINDOWS ライターの開始

          終了

印刷設定の登録/保守

STRSBS WINDOWS

STRWINWTR

ENDWINWTR

EDTF

プリンタ名と IP アドレスの決定

 11.

プリンタ構成処理

WRKCFGPRT

活動プリンタの開始と終了

 12.

活動プリンタ処理

WRKPRTWTR

選択項目またはコマンド
===>
F3= 終了 F4= プロンプト F5= 活動状況 F6= メッセージ
F9= コマンドの複写 F10= コマンド入力 F12= 取消し F13= 印刷待ち行列
F5 キーを押して WINDOWS ライターを確認してください。

the Windowsライターのメニューはこれだけです。
ROLL UPすると続きのオプションを表示することができます。

(2)F5キーを押して the Windowsライターの状況を確認する

「F5 キーを押して WINDOWS ライターを確認してください。」のメッセージに
あるようにメニュー: WINDOWSで F5キーを押すと次のような状況が表示されます。

活動ジョブの処理

19/08/1

CPU %: .5 経過時間 : 00:06:54 活動ジョブ数 : 196

オプションを入力して,実行キーを押してください。

2= 変更 3= 保留 4= 終了 5= 処理 6= 解放 7=メッセージ の表示 8=スプール・ファイル の処理 13= 切断 ...

 

OPT

 

 

 

 

 

 

 

 

サブシステム/ジョブ

QSPL

 IPPDEV

 LPRPRT

 XEROX

WINDOWS

現行

ユーザー

QSPL

QSPLJOB

QSPLJOB

QSPLJOB

QSYS

 

タイプ

SBS

WTR

WTR

WTR

SBS

 

CPU %

.0

.0

.0

.0

.0

 

機能

 

 

 

 

 

 

状況

DEQW

EVTW

EVTW

EVTW

DEQW

これはサブ・システム QSPL と サブ・システム : WINDOWS の活動状況を
WRKACRJOBによって表示しています。
サブ・システム QSPLの配下には現在活動中の装置による印刷待ちジョブが
表示され、サブ・システム : WINDOWSの配下には the Windowsライターによる
TELNET印刷ジョブが表示されます。

WINDOWS配下のジョブがTELNETでQSPL配下のジョブと会話して
印刷スプールを受取ってそれをWindowsに伝えます。
つまり WINDOWS配下のジョブが the Windowsライターが活動中であることを示すジョブです。
この画面では実行キーを押すとWINDOWSメニューに復帰します。

(3)プリンタ構成を表示する

プリンタをスタートさせるためにははじめにプリンタ構成を登録しておく必要があります。
そこで WINDOWSメニューの「11. プリンタ構成処理 (WRKCFGPRT)」
選択すると次のようなプリンタ構成が表示されます。

WRKCFGPRT プリンタ構成処理

選択項目を入力して実行キーを押してください。

1=IP アドレスおよびプリンタの取得 2= 登録 3= 変更 4= アドレスの消去
5= 表示

OPT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

印刷装置

CANON

OOTAKEPRT

TESTAAA

WIN01

WIN02

XEROX_PRT

XEROX2

 

 

IP アドレス

 

 

 

192.168.1.93

192.168.1.220

 

 

ユーザー

 

 

 

quattro

quattro

 

 

 

 

パスワード

 

 

 

qtr8035

qtr8035

 

 

 

 

WORKGROUP

 

 

 

WORKGROUP

WORKGROUP

 

 

 

 

状況

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

 

 

終わり

社内でTELNET仮想印刷装置として登録済みのすべての装置名が表示されます。
Windows PCヘログインするための IPアドレスやユーザーなどの
ログイン情報が登録されていれば直ちにスタートできますが
最初は何も登録されていません。 

「F11= ビュー 」を押すと次のように登録済みのプリンタ名を表示することができます。

WRKCFGPRT プリンタ構成処理

選択項目を入力して実行キーを押してください。

1=IP アドレスおよびプリンタの取得 2= 登録 3= 変更 4= アドレスの消去
5= 表示

OPT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

印刷装置

CANON

OOTAKEPRT

TESTAAA

WIN01

WIN02

XEROX_PRT

XEROX2

 

 

プリンタ名

 

 

 

LBP712Ci

Canon LBP712C LIPS

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

状況

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

 

 

終わり

(4)Windows PCの IPアドレスを取得する

プリンタ構成処理(WRKCFGPRT)によってプリンタの装置構成を
登録するには登録情報としてWindows PCのIPアドレスが必要ですが
IPアドレスは「1=IP アドレスおよびプリンタの取得」によって取得することができます。

まずこのWindows PCのTELNET仮想端末ジョブ(プリンタ・セッション)
を起動しておいてください。

(2) the Windowsライターの状況の画面で
サブ・システム: QSPLの配下にその装置名が表示されていれば
TELNET仮想端末ジョブが起動していることがわかります。
表示されていなければそのPCのプリンタ・セッションを起動してください。

次に「1=IP アドレスおよびプリンタの取得」を選択すれば
その装置に取得したIPアドレスが表示されます。
IPアドレスが表示されたら「F5= 更新/再表示」を押してIPアドレスを登録してください。

(5)プリンタ装置構成を登録/変更する

プリンタ構成処理(WRKCFGPRT)で最初に印刷に利用したいプリンタを
「2= 登録」で選ぶと次のようなWINDOWS プリンタ記述の作成 (CRTWINPRT)が表示されます。
または (4)でIPアドレスを既に登録した場合は「3= 変更 」を選んでください。

 

WINDOWS プリンタ記述の作成 (CRTWINPRT)

選択項目を入力して,実行キーを押してください。

装置 . . . . . . . . . . . . >

IPアドレス . . . . . . . . . . . >

ユーザー . . . . . . . . . . . >

パスワード. . . . . . . . . . . .

ワークグループ . . . . . . . . >

プリンタ名 . . . . . . . . . . >

TESTAAA

' '

*DFTUSR

 

WORKGROUP

*NONE

文字値

 

 

文字値

 

 

PDF ファイル . . . . . . . . . >  '*NONE または F4=PDF を検索 '

ページサイズ :

用紙 . . . . . . . . . . . >

用紙方向 . . . . . . . . . .

行/インチ . . . . . . . . . . >

1インチ当たりの文字数 . . . . . . >

用紙トレイ . . . . . . . . . . >

両面印刷 . . . . . . . . . . >

*SPLF

 

6

10

*AUTO

*NO

*SPLF, *A3, *A4, *A5, *A6...

*LANDSCAPE, *PORTRAIT

6.0, 3.0, 4.0, 7.5, 7.5...

10.0, 5.0, 12.0, 13.3...

1-255, *AUTO

*NO, *YES, *SHORT, *LONG

コピー枚数 . . . . . . . . . . >

開始ページ . . . . . . . . . . >

終了ページ . . . . . . . . . . >

フォント :

種類 . . . . . . . . . . . >

サイズ . . . . . . . . . . >

1

*BEGIN

*END

 

*DEFAULT

*CPI

1-255

数値 , *BEGIN

数値 , *END

 

 

4-36, *CPI, *FORM

[解説]

装置

仮想印刷装置の名前

IP アドレス

このプリンタに印刷するためのプリンタ・ドライバの
入っているWindows PCのIPアドレス。
IPアドレスは動的に変わるものであってはなりません。
つねに同じ固定のIPアドレスである必要があります。

ユーザー

上のWindows PCにログインするためのユーザー名
( 32文字以内の英数字で英小文字も可) を登録してください。

パスワード

ログイン・ユーザーのパスワード(32文字以内の英数字、
英小文字も可)を登録してください。

ワークグループ

Windows PCの認証情報はユーザーとパスワードだけでなく
「ワークグループ」というグループ名も含めて管理されています。
社内で「ワークグループ」を使用されている場合は
「ワークグループ」も登録してください。
使用していない場合は「WORKGROUP」のままにしておいてください。

プリンタ名

Windows PCに登録されているプリンタ名を48文字以内で正確に登録してください。
しかし前述のIPアドレス~ワークグループまでが
正しく登録されていれば後で
オプション「1=IP アドレスおよびプリンタの取得」
を使って検索することができます。
( プリンタ名の検索の方法は後に説明します)

PDFファイル

先の「PDTファイルの再利用」で説明しましたように
PDTファイルを利用したい場合はIFSにPDFファイルを
配置しておいてここにそのフル・パス名を登録します。
F4キーを押すと /WINDOWS/PDF の内容を表示してその中から選ぶことができます。

ベージ・サイズ

用紙名と用紙方向を指定します。
複合機などで用紙名を指定すると指定した用紙が
選択されて用紙方向のとおりに印刷されます。

・オート・アジャスト機能
 ただし用紙名を選択するとIBM iの印刷書式のままでは
  用紙サイズをオーバーしたり大きな余白スペースが
  残ってしまう場合があります。
  そこで後で指定するフォント・サイズを *FORM として
 指定すると用紙の印刷領域いっぱいに適切なフォント・サイズ
  が計算されて印刷することができます。
  用紙名を指定した場合はフォント・サイズも *FORM を
  指定してください。

同じプリンタに印刷する場合でも印刷用紙サイズによって
プリンタ・セッションを分けて利用しているケースが多いようです。

 選択可能な用紙
   *A3 *A4 *A5 *A6 *B3 *B4 *B5 *LETTER *LEGAL

  用紙方向
  *LANDSCAPE(横方向) *PORTRAIT(縦方向)

行/インチ (LPI)

縦方向 1インチ当たりの印刷行数を指定します。
6 または 8 を指定してください。

1 インチ当たりの
文字数 (CPI)

横方向 1インチ当たりの印刷文字数を指定します。
10または 15を指定してください。
LPIが 6のときは CPIは 10を指定し
LPIが 8のときは CPIは 15を指定してください。

後続するフォント・サイズ・パラメータで
*CPI と指定した場合はこの値によってフォント・サイズが決まります。
このフォント・サイズで印刷すると結果は
5577系プリンタで印刷するのと同じ結果となります。
5577系ブリンタと同じ印刷結果を求める場合は
フォント・サイズを *CPIと指定してください。

用紙トレイ

プリンタの用紙トレイを指定したい場合はこの値を
明示的に指定してください。
*AUTOのままであれば用紙トレイは自動的に選択されます。

両面印刷

両面印刷がサポートされているプリンタで両面印刷を
指示すると表面の印刷に続いて裏面に次のページが印刷されます。

 *NO:両面印刷はせずに表面だけ印刷します。
 *YES:両面に印刷します。
 *SHORT:両面に印刷します。短辺で折り返します。
 *LONG:両面に印刷します。長辺で折り返します。

コピー枚数

1より大きな枚数を指定した場合は一度の印刷出力で複数部の印刷を行います。

開始ページ

印刷を開始するページ番号を指定します。

終了ページ

印刷を終了するページ番号を指定します。

フォント

印刷に使用するフォントの種類とフォント・サイズを指定います。
*DEFAULT:省略時のフォントが使用されます。
指定可能なフォントは

MSゴシック MS明朝 HGゴシック HG明朝
のいずれかです。
フォント・サイズは 4-36の値かまたは次の特殊値を指定することができます。

*CPI
 CPI(1 インチ当たりの文字数)に依存するサイズで
 5577系プリンタへの印刷と同じ結果となります。
*FORM  用紙サイズに適合して印刷領域いっぱいに印刷できるよう
 最適なフォント・サイズが選択されます。
 *FORMによるフォント・サイズは同じ帳票であっても
 そのときの印刷量によって異なります。
 (印刷データが多い場合と少ない場合の差)

*FORMを指定すると用紙いっばいに印刷されますので
見やすくはなりますが前月の出力と今月の出力とで
フォント・サイズが異なる場合があることを
ご承知ください。(オート・アジャスト機能)
この機能はプリンタ・セッションではありませんでしたが
推薦される機能です。

(6)プリンタ名を取得する

IPアドレスと認証情報(ユーザー、パスワード、ワークグループ)が登録されていれば
プリンタ名を SMBプロトコルで Windowsに通信して取得することができます。

WRKCFGPRT         プリンタ構成処理

選択項目を入力して実行キーを押してください。

1=IP アドレスおよびプリンタの取得 2= 登録 3= 変更 4= アドレスの消去
5= 表示

OPT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

印刷装置

CANON

OOTAKEPRT

TESTAAA

WIN01

WIN02

XEROX_PRT

XEROX2

 

 

プリンタ名

 

 

 

LBP712Ci

Canon LBP712C LIPS

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

状況

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

RLS

 

 

終わり

オプション1, 2, 3, またはコマンドのパラメーター
===>
F3= 終了 F5= 更新/再表示 F11= ビュー1 F12= 取消し
F13= すべての IP アドレスを取得 F14= すべて取消し

プリンタ構成処理(WRKCFGPRT)において「1=IP アドレスおよびプリンタの取得」を
選択するとWindowsに登録されている正しいプリンタ名が取得されて表示されます。
そのまま「F5= 更新/再表示」を押すと装置構成ファイル(QUSRTEMP/WINPRT)に
プリンタ名も更新されます。

装置構成によってTELNET仮想印刷装置をスタートさせれば
the Windowsライターによる印刷への移行はすべて完了です。